アントシアニンとは?食品や期待できる効果

更新日:2017/03/24 公開日:2016/03/28

ポリフェノールの種類

自然界には約5,000種類ものポリフェノールが存在しているといわれています。その中からブルーベリーや赤ワインなどに含まれるアントシアニンに着目。ドクター監修のもと、アントシアニンの概要や期待できる効果などを解説します。

多くの種類があるポリフェノールのひとつ、アントシアニンについて解説します。

アントシアニンとは

ポリフェノールの中でも、きれいな青紫色をした野菜や果物に含まれるフラボノイド系の色素がアントシアニンです。ギリシャ語の「antos(花)」と「cyanos(青)」が語源ですが、赤や紫など幅広い色調をもちます。アントシアニンの種類は豊富で、現在見つかっているだけでも500種類以上におよびます。

人間は紫外線を浴びると表皮内のメラニン色素が活性化します。そして肌を黒くすることでダメージから細胞を守ろうとする防御反応が皮膚に起こります。それに対して植物はアントシアニンなどの色素を作ることにより、紫外線から自分の細胞を守っています。

アントシアニンに期待できる効果

目の健康に関する効果

アントシアニンに期待できる効果として、もっとも知られているのが目の健康に関するもの。目の疲れや視界のぼやけには、網膜に存在する「ロドプシン」というタンパク質の再合成の遅れが影響します。ロドプシンの再合成を促す働きのあるアントシアニンは、目の機能の改善に役立つと考えられています。また、マウスを使った実験ではアントシアニンの白内障に対する効果も認められています。

生活習慣病に関する効果

アントシアニンにはマウスを使った実験において、内臓脂肪の蓄積を抑制する効果が認められました。その結果から、アントシアニンにはメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予防効果をはじめ、血圧の上昇の抑制や動脈硬化の抑制といった効果も期待されています。また、アントシアニンはパワフルな抗酸化作用を持つことから健康や美容面でも注目されています。

アントシアニンを多く含む食品

ブルーベリー

青紫色の果実でアントシアニンのほかにもビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に含んでいます。

ビルベリー

北欧に広く自生するブルーベリーの一種。1日中太陽が沈まない白夜の影響もあって、ブルーベリーの中でもっとも豊富にアントシアニンを含んでいます。

カシス

ベリー類ですが、ブルーベリーやビルベリーには存在しない2種類のアントシアニンを含んでいます。ビタミンC、ビタミンA、ビタミンE、β-カロテンなども含み、高い栄養価をもっています。

ナス

ナスの青紫色は「ナスニン」というアントシアニンの一種です。ナスは、その実のほとんどが水分ですが、ビタミンK、カリウム、葉酸、食物繊維なども含んでいます。

ブドウ

日本だけでも30~40種類と品種の多いブドウの皮や種には、アントシアニンのみならずレスベラトロールやタンニンなど豊富なポリフェノールが含まれています。

アントシアニンの1日の摂取量や効果的な飲み方

消費者庁の調査では、アントシアニンを1日に30mgから57.6mgを摂取すると、目のピント調節機能のサポート効果や目の調子を整える効果がみられたとされています。これはアントシアニン30mgを含むビルベリー由来のサプリメントを用いた実験などを通じて得られた結果です。

ただし、サプリメント全般に言えることですが、サプリメントはあくまで日常の食事で補いきれない栄養を補給する栄養補助食品です。医薬品ではないため、摂取すれば必ず効果が得られるというものではありません。食生活を整え、そのうえで足りない栄養を補うために使うということを忘れないようにしましょう。

ナスやブドウなど身近な食べ物にも含まれるアントシアニン。積極的に摂取していきましょう。

今すぐ読みたい