更年期とパニック障害は関係ある?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/03/28

更年期のよくある疑問

突然の強い不安感や恐怖感とともに、激しい動悸や窒息感などの発作が起こるパニック障害。更年期にも似たような症状が起こることがありますが、何か関係があるのでしょうか? ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

更年期とパニック障害の関係性について解説します。

更年期障害とパニック障害の症状は似ている?

更年期とは、閉経を挟んだ前後約10年間を指します。日本人の閉経年齢は平均50歳なので45~55歳が更年期にあたり、その時期に心と身体に現れる変調のことを更年期障害と呼びます。

更年期障害の症状は、ほてりやのぼせ、疲労感、動悸などの不定愁訴(ふていしゅうそ:物理的な病変が特定できないにもかかわらず、さまざまな身体症状が現れるもの)のほか、自律神経の乱れ、それによる不安障害などが一般的です。

不安障害として、突然の激しい動悸や息苦しさ、大量の発汗など、パニック障害によく似た症状が出る場合があります。

パニック障害は、突然の強い不安感や恐怖感とともに、死んでしまうのではないかと思うほどの激しい動悸や窒息感、手足の震えを感じる病気です。パニック障害の詳しい症状は『激しい動悸やめまいが襲うパニック障害とは』をご参照ください。

更年期障害でも似たような症状が起こることがあるため、パニック障害と混同する人が多いようです。

更年期にはパニック障害を発症することも!

パニック障害は、脳内ホルモンであるノルアドレナリン(興奮を伝達する化学物質)とセロトニン(精神の安定を保つ化学物質)のバランスが崩れるために起きると考えられています。

一方の更年期障害は、女性ホルモンであるエストロゲンが減少することによって起こりますが、エストロゲンの分泌は脳の視床下部という部分がコントロールしています。この視床下部は自律神経の支配もしているため、エストロゲンの分泌が乱れると影響を受け、自律神経失調症となり、不安障害が起こるのです。

不安障害が強く現れた場合、パニック障害と同じような症状が引き起こされたり、パニック障害そのものを発症してしまうケースがあるといわれています。

対処法は?

更年期の年齢になったときに、パニック発作が現れ、それがパニック障害か更年期障害かわからないときには、まずは、婦人科で更年期の検査を受けましょう。更年期障害の治療をしても効果が出なければ、精神科でパニック障害の検査を受けるとよいでしょう。

また、日常生活で自律神経を整える工夫をすることも大切です。睡眠時間を十分に取った規則正しい生活をする、バランスの取れた食生活を心がける、適度な運動を行う、自律訓練法などで心身をリラックスさせるなどの方法を毎日の生活にとり入れることで、症状を軽くすることができるので試してみてください。

更年期障害もパニック障害も、上手に付き合うことが必要です。適切な治療をしながら、悩み過ぎずリラックスした生活を心がけましょう。

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