子供もなりやすい膀胱炎

更新日:2016/12/09 公開日:2016/04/26

膀胱炎のよくある疑問

膀胱炎になるのは、男性よりも女性の圧倒的に多く、女性であれば赤ちゃんから高齢者まで、年代を問わずに誰もがかかる可能性があります。子供もなりやすい膀胱炎の原因や対策について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

ヘルスケア大学参画ドクター

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子供がかかりやすい膀胱炎にはどんな特徴があるのか、何度もくり返す場合はどうしたらいいのか、以下で解説します。

子供でも膀胱炎になる?

膀胱に炎症が起こる膀胱炎は、赤ちゃんから高齢者まで、誰もがかかる可能性があります。2歳までは男女の差はなく起こりますが、それを過ぎると圧倒的に男性より女性の方がなりやすくなります。その理由は、尿道が短く、尿道口と肛門が近いという女性特有の身体のつくりが影響し、大腸菌が尿路に感染しやすいからです。

症状は、赤ちゃんの場合、尿の症状を訴えることはできませんが、機嫌が悪くなったりぐずったりし、排尿時の痛みで泣くこともあります。幼児ではおなかの痛みや、排尿時の痛みを訴えたり、トイレトレーニングが終わっていても突然パンツを濡らしてしまうこともあります。年長児では大人と同様に頻尿や排尿時痛を認め、時に血尿をともないます。

いずれの場合も、高熱がある場合は、細菌感染が膀胱から腎や腎盂まで広がる腎盂腎炎に悪化していると考えられます。鼻水やくしゃみなどがないのに38.5度以上の高熱がある場合は、病気のひとつとして腎盂腎炎の可能性を疑いましょう。

子供の膀胱炎の原因菌は

膀胱炎の多くは、細菌が尿路感染して起こる細菌性急性膀胱炎です。原因となる細菌は、大腸菌、ブドウ球菌、セラチア菌などがありますが、8割以上を占めるのが大腸菌。大便をした際に肛門周辺に付着した大腸菌が、なんらかの拍子に尿道から膀胱に入り込むことで起こります。

通常は、細菌が膀胱に侵入しても、排尿時に洗い流されて炎症を起こすことはありませんが、おしっこを我慢して膀胱に長い間、菌が留まっていたり、抵抗力が落ちていたりすると、膀胱炎を発症することがあります。

膀胱炎をくり返す場合は

女児が膀胱炎を何度もくり返す場合、赤ちゃんの場合は、外陰部に便がはさまっていることが原因になることがあります。おむつ交換の際には、外陰部のチェックも行うようにしましょう。自分でトイレができるようになった幼児期以降の場合、排尿習慣に問題がある可能性もあります。長い時間おしっこを我慢したり、大便の際に後ろから前(肛門側から尿道側)に拭く習慣があると、膀胱炎になりやすくなります。

おしっこは極端に長い時間我慢させず、1日6回以上(起床時、午前中、昼、午後、夕方、就寝前)はトイレに行かせるようにする。大便を拭く際は前から後ろに優しく拭き、ごしごしこすらないようにすることを指導しましょう。また、外陰部の清潔を心がけることも大切ですが、石鹸などでごしごし洗う必要はありません。シャワーなどで優しく洗うようにしましょう。

そのほか、水分を十分とらせる(3~5歳は1日500~800ml、6~12歳は1日800~1000mlを目安に)。普段からカフェイン入りの緑茶・紅茶・コーヒー・コーラなどを与えすぎない。便秘になると原因菌となる大腸菌が増加するため、食物繊維をしっかりと与える、運動のため元気に外で遊ばせる、登校・登園前に排便をさせる習慣をつけるため朝は余裕をもった時間に起床させるといったことにも心がけましょう。

子供の場合、自分の症状をきちんと伝えることができず、悪化してしまうこともあるため、頻繁にトイレに行くなど様子がおかしいと感じたら、早めに病院へ連れて行きましょう。

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