食前の「パタカラ」が効果的!口腔体操とは

更新日:2017/07/19 公開日:2016/04/21

口腔ケアの基礎知識

口腔体操は、口とその周りの筋肉を動かして、咀嚼(そしゃく)力やものを飲み込む力をつける食前の準備運動です。ドクター監修の記事で、口腔体操の効果と、簡単にできる「パタカラ体操」の方法について解説します。

「パ」「タ」「カ」「ラ」の4つの音を発することで、咀嚼(そしゃく)や、食べ物を飲み込む嚥下(えんげ)の機能回復に役立つという口腔体操「パタカラ体操」について紹介します。

口腔体操とは

今まで健康に過ごしてきた方であっても、加齢によって口の周辺の筋力は衰え、飲み込む力も弱くなっていきます。口腔体操は、口と口の周りの筋肉を動かすための準備体操として大変役立つ方法です。

口を大きく開閉したり、唇や舌を横や前に動かしたりする動き、「パ、タ、カ、ラ」の4音を発音する「パタカラ体操」などを組み合わせて行います。咀嚼の向上や誤嚥(ごえん)予防に効果が期待できますので、食事の前に行うとよいでしょう。

口腔体操の効果

口腔体操を行うと、あご、頬、唇、舌など口の周りで動かす全ての筋肉を意識的に動かすようになるため、食べ物を咀嚼して飲み込む一連の動きがスムーズになる効果があります。

また、口腔体操を続けることで、口やその周りの機能回復や口に入れたものを飲み込む機能の維持向上が期待できます。

発音による運動「パタカラ体操」

食べるために使う筋肉をトレーニングする「パタカラ体操」は、「パ」「タ」「カ」「ラ」のたった4つを発音するだけの手軽な体操です。この4音は、咀嚼して飲み込むための動作と関連した音なのです。ぜひ、食事の前に取り入れてみてください。

パ:唇を閉めて発音する「パ」は、唇の筋力を鍛えて食べ物を口からこぼさないようにするトレーニングになります。

タ:食べ物を咀嚼して飲み込むときは、舌が上あごにぴったりついている必要があります。「タ」は、上あごから下あごへ舌を打ちつけて発音するので、舌の筋力を鍛えることができます。

カ:誤嚥しないように、スムーズに食べたものを食道まで運ぶためのトレーニングには「カ」の発音が役立ちます。のどの奥を閉めて力を入れ発音する動きが効果をもたらします。

ラ:「ラ」を発音するときの舌先を上の前歯の裏につける動きが、口の中で食べ物を動かして、噛み終わってからのどへと運ぶためのスムーズな舌の働きを鍛えます。

パタカラ体操は、咀嚼や嚥下する力、唾液の分泌促進といった口の機能の向上はもちろん、発音が明瞭になったり、表情にも豊かさが出るうえ、鼻呼吸ができるようになり、口の中の乾燥を防ぐ働きも期待できます。大きな声ではっきりと発音し、実施してみましょう。

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