ドライマウスに効果がある「唾液腺マッサージ」

更新日:2017/07/19 公開日:2016/04/21

口腔ケアの基礎知識

高齢になると話す機会が減ったり、口から食事を摂れなくなったりすることで、唾液の分泌が少なくなります。口の健康維持に欠かせない唾液の分泌を促す「唾液腺マッサージ」について、ドクター監修の記事で解説します。

唾液の分泌を促す「唾液腺マッサージ」は、口の中にある3か所の唾液腺をやさしく押しながら行います。口の中の自浄作用や乾燥の予防に効果があるほか、咀嚼(そしゃく)や嚥下(えんげ)の機能回復、筋肉がほぐれることによるリラックス効果など、メリットの多いケア方法です。

唾液の分泌が低下すると起こるドライマウスとは

高齢者は、話す機会が減ることで口を動かすことが少なくなり、唾液を分泌する唾液腺も機能が低下し、唾液の量が減りやすい傾向にあります。さらに、口からの食事ができなくなると、口の中が乾燥するドライマウスの症状が進みます。ドライマウスは、強い口臭や虫歯などの原因になると考えられています。

ドライマウスの原因

ドライマウスが進行していくと、口内のネバつきや口臭などがひどくなり、さらに進んだ場合には、物が食べられないほどの舌の痛みが出るケースもあります。

ドライマウスを引き起こす原因は、以下のものが考えられています。

・ストレスや加齢による唾液分泌量の低下
・糖尿病、高血圧などの病気
・糖尿病治療薬や血圧降下薬など、薬の副作用
・口呼吸
・シェーグレン症候群、自己免疫疾患

このような原因によって引き起こされるドライマウスを、唾液腺を刺激することで唾液の分泌を促進させ、予防・改善を目指すのが「唾液腺マッサージ」です。

唾液腺マッサージの効果

唾液腺マッサージは、唾液の分泌で口の中の自浄作用が促されるだけでなく、口の中の健康にもさまざまな効果をもたらします。具体的には、ドライマウスによる痛みの緩和、咀嚼や嚥下の機能回復、口の周りの筋肉がほぐれることによるリラックス効果、会話がしやすくなる、といった効果があります。

唾液腺マッサージの方法は3種類

唾液腺マッサージでは「耳下腺(じかせん)」、「舌下腺(ぜっかせん)」、「顎下腺(がっかせん)」の3か所をマッサージします。他の人にマッサージを行う場合は、マッサージを行うことを必ず声かけをしましょう。

耳下腺のマッサージ

上の左右の奥歯のあたり(レモンや梅干しといったすっぱいものをイメージすると唾液が出てくる場所)に耳下腺はあります。ここに人差し指を当てながら指全体を使い、やさしく円を描くようにマッサージします。

舌下腺のマッサージ

舌の付け根のあたり、下あごのとがった部分の内側に舌下腺はあります。このくぼみを両方の親指でグッと押し上げてマッサージします。

顎下腺のマッサージ

あごの骨の内側の左右のやわらかい部分に、顎下腺があります。そこに両手の指をあて、耳の下からあごの先まで順番にマッサージします。

唾液腺マッサージは唾液の分泌を促すものですから、食前に行うことをおすすめします。マッサージの強さは軽く指で圧迫する程度で、それぞれ5回10回行うと効果的です。あまり強くすると痛みがでるので、注意して行いましょう。

歯科医に相談しながら無理のないケアを

ドライマウスは日常のケアを心がけることで、予防したり改善したりすることができると考えられています。ただし、なかなか改善しないドライマウスについては、歯科医に相談するようにしましょう。

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