入れ歯を快適に使うためのお手入れ方法

更新日:2017/11/15 公開日:2016/04/20

入れ歯・差し歯・ブリッジのケア

入れ歯は抜けた歯を補うだけでなく、健康を支え生活を豊かにする大切な役割を担っています。入れ歯の掃除方法など、入れ歯を清潔で快適に使うためのお手入れ方法を、ドクター監修の記事で解説します。

黒崎俊一先生

この記事の監修ドクター

くろさき歯科 院長
黒崎俊一先生

入れ歯を快適に長く使うためには、適切な手入れが欠かせません。

入れ歯の必要性と洗浄の大切さ

歯を抜けたままにしておくと、咀嚼(そしゃく)する力が弱まるだけでなく、周りの歯が傾いたり噛み合わせが悪くなったりするため、早めに治療をする必要があります。入れ歯には抜けた歯の隙間を補完する役割のほか、「咀嚼力が上がり食生活が豊かになる」、「発音が明瞭になる」、「若々しさをキープできる」といったメリットもあります。

入れ歯は合成樹脂を使っているため、毎日の生活で使い続ける間に、汚れや細菌、においなどがつきやすいという性質があります。また、傷つきやすく衝撃にも弱いため壊れやすいので、丁寧に扱いましょう。入れ歯が不潔な状態だと、入れ歯自体に色素や歯垢(プラーク)、歯石がつくだけでなく、口臭、口内炎といった口のトラブルを招きます。

部分入れ歯の場合、残っている歯(残存歯)が虫歯や歯周病になる原因にもなりかねません。さらに抵抗力の弱い高齢者は、口の中に増えた微生物が原因となり、生死に関わる病気を引き起こすこともあります(肺炎)。そのため、毎日のお手入れで入れ歯を清潔に保ち、定期検診を受け、快適な状態を保てるように心がけることが大切です。

入れ歯の掃除の手順

入れ歯の掃除方法について、総入れ歯と部分入れ歯に分けてみていきましょう。

総入れ歯

歯垢や食べかすなど目に見える汚れは、入れ歯洗浄専用のブラシか柔らかい毛の歯ブラシを使って流水で洗い、目に見えない細菌などは洗浄剤で除菌します。歯の付け根部分、のど側のふち、内側の歯茎につける部分は、特に汚れが残りやすいところですので念入りに洗うようにしましょう。

部分入れ歯

汚れの落とし方は総入れ歯と同じように行います。金具(クラスプ)とその周辺の残っている歯は汚れがたまりやすいため丁寧に洗います。金具の部分は、強い力を入れると変形する恐れがあるのでやさしく扱うようにしましょう。

入れ歯の清掃とあわせて行いたい口腔ケア

歯茎、頬の内側、舌などについた口の中のバイオフィルム(細菌の塊)は、口腔ケアスポンジやガーゼで拭き取ります。口腔ケアスポンジの使い方については、『口腔ケアスポンジの効果的な使い方』にも紹介しています。

口の中の乾燥のケアは、入れ歯の洗浄後の保湿も重要です。うがいや保湿剤を使って口の中を保湿した後、入れ歯は濡らした状態で入れるようにしましょう。

食べかすが挟まりやすい、入れ歯と歯茎の間も丁寧なケアが必要です。

柔らかい毛先の専用ブラシで歯が無くなって歯肉だけになった歯茎を優しくマッサージも有効です。歯茎のマッサージ専用の歯茎ブラシも販売されています。

舌については、舌苔(ぜったい)ケアを行ったりするなどして清潔に保ちましょう。舌苔ケアについては、『口腔ケアにおける舌苔掃除の目的と効果』を参照してください。

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