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入れ歯洗浄剤の正しい選び方とお手入れ方法とは

更新日:2017/11/24 公開日:2016/04/20

入れ歯・差し歯・ブリッジのケア

入れ歯の汚れ落としに役立つ入れ歯用の洗浄剤は、主成分によって正しく使い分けないと入れ歯にダメージを与えることもあります。ここではドクター監修の記事で、入れ歯洗浄剤の正しい選び方と入れ歯別のお手入れ方法について解説します。

ブラシで洗浄しきれない入れ歯の汚れや除菌には、入れ歯洗浄剤が有効です。さまざまな種類がありますので、入れ歯の種類、材質に合わせて選ぶことが大切です。

正しい入れ歯洗浄剤の選び方

入れ歯洗浄剤は、汚れを落としたり目に見えない細菌の繁殖を防ぐことで入れ歯を清潔に保つ効果があります。正しく使うためには、それぞれの特徴を把握して目的に合ったものを選びましょう。入れ歯洗浄剤の使い方を間違えると、効果が得られない、もしくは入れ歯にダメージを与えてしまうこともあります。

代表的な3つの入れ歯洗浄剤の種類の効果と注意点

大きく分けて入れ歯洗浄剤には、「過酸化物系」「酵素系」「次亜塩酸素系」の3種類があります。それぞれの特徴および効果、使用上の注意点は次の通りです。

過酸化物系

入れ歯洗浄剤の中でもポピュラーな発泡タイプで、汚れや着色を落とすのに適しています。ただし微生物の除去には、それほど効果は期待できません。部分入れ歯の金具(クラスプ)が変色する可能性があるため注意が必要です。

酵素系

酵素でタンパク質の分解を促すため、食べかすの分解や脱臭、微生物の除去に効果のある洗浄剤です。しかし、ヤニや茶渋などの着色汚れを落とす漂白効果はほとんどありません。

次亜塩酸素系

アルカリ性成分が非常に強いタイプで、高い殺菌力と漂白作用が特徴です。洗浄成分が強いので、長時間つけておくと入れ歯の素材であるレジン(プラスチック)を痛めたり変色したりするおそれがあります。

洗浄剤を選択する際のポイント

3つの種類のメリット・デメリットを踏まえて、ご自身の悩みに合わせたものを選ぶようにしましょう。洗浄成分が強いものは、洗浄時間が短くて済むというメリットがありますが、一晩つけ置きをすることで、より高い洗浄効果が得られるとするものもありますので、曜日によって使い分けるなどの工夫をしてもよいでしょう。

また、前述のとおり、素材に影響を与えるものもありますので、総入れ歯か、金具がある部分入れ歯用のもので洗浄剤の種類を使い分けることが大切です。兼用のものもありますので、洗浄剤の表示をきちんと確認しましょう。

入れ歯のお手入れ方法とは

ここでは、入れ歯を掃除する際の手順を、総入れ歯と部分入れ歯に分けてご紹介します。

総入れ歯の場合

目に見える歯垢や食べかすなどの汚れは、まず入れ歯洗浄専用のブラシもしくは歯ブラシ(やわらかい毛を使用したもの)を用いて流水で洗浄します。それから、目に見えない細菌などは洗浄剤を使って除菌するようにしましょう。歯の付け根あたりや歯茎の内側、のど側のふちは、特に汚れが残りやすい箇所です。ブラシで掃除をする際は、これらの箇所を意識して洗うようにしましょう。

部分入れ歯の場合

汚れの落とし方の手順は、基本的に総入れ歯と同じ手順です。汚れが溜まりやすい金具(クラスプ)やその周辺の残っている歯は、丁寧に洗うことを心がけましょう。また、金具(ハリガネ)部分は、強い力がかかると変形してしまう可能性があります。掃除をする際は、取り扱いには注意が必要です。

就寝時には

部分入れ歯をはずした状態で就寝した場合、上あごと下あごが閉じてぶつかった際に、残っている歯への負担が大きくなることもあります。入れ歯をはずさない方がよい場合もありますので、入れ歯を作成した歯科医によくご相談ください。

はずしておく方がよいと歯科医院で言われた場合は、就寝前に入れ歯を取り外したら、お手入れをしてから水を入れた保管容器に入れておきます。入れ歯洗浄剤の溶液に浸しておくのもよいでしょう。入れ歯を外に出したまま乾燥させてしまうと、ひび割れや変形を起こす場合があります。必ず水に浸し、清潔を保つために水は毎日交換するようにしましょう。

熱湯やアルコールを使った消毒は、入れ歯の素材であるレジン(プラスチック)の変形や変質の原因となりますので行わないようにしましょう。

起床後や手入れ後に入れ歯を装着するときは、入れ歯洗浄剤が残っていると口の中に悪い影響を起こすことがあります。流水とブラシで洗浄剤をこすり洗いしてから装着してください。適切にお手入れすれば、入れ歯はより長く使え、口の中も快適な環境となります。

定期的に歯科医で入れ歯チェックを

入れ歯を定期的に掃除しているにもかかわらず、においが気になることがあります。プラーク(歯垢)は自宅で歯ブラシを使用して落とすことが可能です。しかし、石灰化したプラーク(歯石)の場合には、歯科医院でのプロによる清掃が必要になります。

歯石は口臭に限らず、虫歯や歯周病などのリスクも高めてしまうことがあります。そのためにも、日々の入れ歯の洗浄とあわせて、半年に一度は歯科医院での定期健診を受けることをおすすめします。入れ歯だけではなく、自分の歯も同時にケアしてもらうことが、口臭対策に限らず、健康管理にも有効です。

保険診療外である金属床の入れ歯は、においが保険のプラスチックの入れ歯よりも、つきにくいとされています。ただし、毎日の掃除をきちんと行っていなければ、たとえ金属床の入れ歯であってもにおいを感じることがあります。

毎日のお手入れをきちんとしている、もしくは入れ歯の素材も変えてもまだ口臭が気になるという方は、誤った掃除方法を行っている可能性があります。入れ歯のにおいが気になる場合は、正しいお手入れ方法を歯科医から指導してもらうこともおすすめです。

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