入れ歯安定剤の種類と使用方法

更新日:2017/11/16 公開日:2016/04/20

入れ歯・差し歯・ブリッジのケア

入れ歯安定剤は、入れ歯が歯茎やあごに合わなくなってガタついたり痛くなったりしたとき、一時的に安定させるために便利なアイテムです。入れ歯安定剤の種類と使い方、また使用上の注意について、ドクター監修の記事で解説します。

入れ歯安定剤は2種類あります。それぞれの特徴と使用時の注意点を把握して、正しく使いましょう。

入れ歯安定剤は大きく分けて2種類

歯茎やあごに合わなくなった入れ歯を一時的に安定させるには、入れ歯安定剤を使うと便利です。市販の入れ歯用の安定剤には、「入れ歯粘着剤」と「ホームリライナー」の2種類があります。

入れ歯粘着剤

歯茎やあごと入れ歯を粘着させて安定を図ります。粘着剤自体には粉末、クリーム、テープの3タイプがあり、どれも唾液など水分と混ざって粘着力が強くなります。入れ歯と歯茎の隙間が少ないケースに適しています。

ホームリライナー

入れ歯の床部分と、歯ぐきやあごの間をゴム状のクッションで埋めて入れ歯をしっかり固定します。金属床の入れ歯には使えない場合があります。入れ歯と歯茎やあごの間に、隙間があいてしまった場合に適しています。

入れ歯粘着剤の特徴と使い方

入れ歯粘着剤には、「粉末タイプ」、「クリームタイプ」、「テープタイプ」の3タイプがあり、それぞれ特徴や使い方が異なります。入れ歯の床素材は、樹脂(レジン)、金属どちらにも使うことができます。

粉末タイプ

薄く均等に伸ばしやすいので違和感が少なく、使用後も除去しやすいのが特徴です。濡れた状態の入れ歯に粉末をかけて装着すると、口の中の唾液を吸って粘液に変わり粘着力がアップするため、唾液の少ない方には向いていません。

クリームタイプ

クリーム状なので柔らかく伸ばしやすい上、粘着力もあって安定しやすいのが特徴です。使用後のクリーム除去については、入れ歯に付いたほうは簡単に取れますが、口の中は粘着力の高さから取りにくいことがあります。

テープタイプ

水にテープを濡らし、入れ歯に貼りつけてから装着します。テープ状なので携帯性に優れていますが、均等に広がりにくく、噛み合わせに不具合が出ることがあります。

ホームリライナーの特徴と使い方

ホームリライナーは、その形状からクッションタイプとも呼ばれます。薬局やドラッグストアでは、入れ歯安定剤のクッションタイプとして分類されている場合もあります。入れ歯粘着剤よりも汚れはつきにくく、べたつきも少ないために2日~3日の連続装用にも耐えられます。

あまり長い時間連続して使用すると、素材の質が低下して粘膜に炎症を起こす恐れがあるため注意が必要です。粘着力がかなり強く、入れ歯を取り外しにくい場合があります。

入れ歯安定剤を使用する際の注意点

安定するからといって長く使い続けると、入れ歯の噛み合わせにずれが生じやすく、また本来、伝わるべき刺激が減ることで歯茎やあごの骨に悪い影響を及ぼすこともあります。

入れ歯は本来、その人に合った形で作られているものです。入れ歯安定剤はあくまで一時的に使う程度にとどめ、入れ歯が合わないと感じたらすぐ歯科医師に相談するようにしましょう。

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