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ヘルパンギーナの診断と治療

更新日:2017/04/13 公開日:2016/04/13

ヘルパンギーナの治療

夏季に乳幼児に流行するヘルパンギーナ。ヘルパンギーナの診断はどのようにされるのでしょうか。また、ヘルパンギーナと診断された場合、どのような治療がなされるのでしょうか。ドクター監修の記事で解説します。

乳幼児に流行する夏風邪のひとつ、ヘルパンギーナの診断と治療方法について解説します。

ヘルパンギーナの診断は症状と診察で

ヘルパンギーナは発熱、口内の水疱疹とこれに関連する、のどの痛みやよだれの増加(乳児)が特徴です。

医師は年齢や季節、流行状況を参考に、これらの症状から診断することがほとんどです。インフルエンザや溶連菌のような迅速検査はなく、確定診断のために採血などを行うこともほとんどありません。

ヘルパンギーナに効く薬はない

残念ながら、ヘルパンギーナの原因菌に効く薬やワクチンはありません。ヘルパンギーナにかかった場合は、発熱や口腔内の痛みに対しての対症療法が行われます。ヘルパンギーナの患者はほとんどが小さいお子さんですから、いかに脱水にならないように飲食させるかがポイントで、熱がこもらないようにしながら、必要ならば解熱鎮痛剤を使います。

成人でよくみられるアフタ性口内炎と違い、ステロイドの口腔用軟膏は使用しません。

口内炎には牛乳が比較的にしみにくいといわれています。酸味のあるジュースや塩気の強い食べ物は痛みを増強させるので控えましょう。のどごしがよい、ゼリーやかぼちゃスープ、うどんなどがおすすめです。

こういった状態は3~5日程度続きますが、1週間もすれば、痛みも落ち着き食事もとりやすくなるでしょう。この間、どれだけ工夫して飲食させて、脱水を防げるかがポイントになります。どうしても経口摂取できない場合は、点滴による水分補給を行うこともあります。

一日に尿が5回以上出ていて、尿の色が無色から黄色であればあまり脱水を心配しなくてもよいでしょう。

ヘルパンギーナと間違われやすい病気

ヘルパンギーナと似たような病気に手足口病があります。同様のウイルスに感染することで発症し、手足口病もまた夏に流行します。その名の通り、手のひらや足の甲、足の裏を中心に発疹が出る点でヘルパンギーナとは大きく異なります。

また、2011年以降、手足口病の流行株に加わったコクサッキーA6は、従来の手足口病に比べ発熱率が高いのが特徴です。通常、手足に水疱疹が出た段階で医療機関を受診しますが、A6の場合より初期の発熱、口内疹の段階で受診してヘルパンギーナと診断されることが多くなります。

他にも、ヘルペス性歯肉口内炎がヘルパンギーナとよく似た症状を起こします。口内炎に加え、発熱と歯茎全体が赤く腫れて出血しやすくなります。ヘルペス性歯肉口内炎の場合は抗ヘルペス薬が処方されることもあるので、ヘルパンギーナと診断を受けて、4日程度たっても解熱の気配がない場合は、再度診察を受けるのがよいでしょう。

また、初期には口の中の水泡疹があまりはっきりとしていない場合があり、医師も自信をもって診断できないことがあります。発熱が5日以上続く場合など、経過が典型的でない場合には再受診を考えましょう。

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