乳幼児、小児に起こる熱性けいれんとは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/04/12

熱性けいれんの基礎知識

乳幼児や小児が高熱を出した際に起こりうる熱性けいれん。熱性けいれんを起こすとどのような症状が現れるのでしょうか。熱性けいれんの症状や種類、具体的な発症年齢など熱性けいれんに関してわかりやすく説明していきます。

熱性けいれんの症状や原因についてまとめています。

熱性けいれんとは

熱性けいれんとは、主に、生後6か月~5歳までの乳幼児期に起こる、通常は38℃以上の発熱にともなう発作性疾患のことで、特に1~2歳の児に多くみられます。髄膜炎などの中枢神経感染症や代謝異常、その他の明らかな発作を起こす原因と考えられる病気が認められないもので、また、過去もしくは現在にてんかんがある場合を除きます。

発作性疾患とは、けいれん性のものだけでなく、脱力、一点を凝視する、眼球上転のみなどの、非けいれん性の症状だけの場合も含んでいます。

熱性けいれんの頻度は、諸外国では2~5%と報告されていますが、日本人はやや多く、7~11%に見られるとの報告が多くあります。熱性けいれんの再発率は25~40%で、再発するときは、初回発作から1年以内が70~75%とされています。3回以上くりかえすのは全体の9%程度であるため、過半数は再発しないといわれています。しかし、次の条件に当てはまる場合は再発率が50%に上がります。

  • 1歳未満で初めて熱性けいれんを起こした場合
  • 熱性けいれんを起こした家族がいる場合

熱性けいれんの種類と症状

熱性けいれんには、単純型と複雑型があります。

単純型は全身の震え(全般発作)が起こりますが、15分以内に治まります。それに対して複雑型は15分以上続くことが特徴です。複雑型はこのほかにも、体の一部だけが震える、1日の中で2回以上発作が起きることがある、といった特徴があります。

また、複雑型は脳に後遺症が残る可能性があります。それに対して単純型は発作を繰り返しても後遺症が残る心配はありません。複雑型であっても、神経学的異常及び発達異常がみられないのであれば心配はいらないとされています。

熱性けいれんの種類や症状について、詳しくは『熱性けいれんではどんな症状が出るの?』をご覧ください。

熱性けいれんの原因とは

熱性けいれんの原因は不明とされています。一説によると、子供の脳の発達が未熟であることが原因だとされていますが、はっきりとはわかっていません。ただし、次のような感染症による発熱がきっかけで発作が起こることがあります。

  • インフルエンザウイルス
  • エンテロウイルス(コクサッキーA群やヘルパンギーナ)
  • 突発性発疹

発熱の原因として肺炎や尿路感染症など早急な処置の必要性がある病気が疑われる場合は、検査を行う必要があります。

熱性けいれんの原因について、詳しくは『熱性けいれんの原因となりえる病気とは』をご覧ください。