熱性けいれんが起きたときの対処法

更新日:2017/03/21 公開日:2016/04/12

熱性けいれんの基礎知識

全身や部分的にけいれんが起こり、発熱をともなう場合は、熱性けいれんの可能性があります。親としては慌ててしまうものですが落ち着つくことが大切です。熱性けいれんの対処法についてドクター監修のもとで解説します。

熱性けいれんが起きたときの対処法を紹介します。

熱性けいれんが起きたときの対処法

熱性けいれんが起きた場合、次のように対処しましょう。

  • 唇が紫になったり、呼吸が乱れたり、意識を失うなどの症状が現れても落ち着きましょう。
  • 衣類のボタンを外してゆるめましょう。特に首回りをしっかりとゆるめることがポイントです。
  • 頭部を少しだけ後方にずらして呼吸しやすい状態を作りましょう。
  • 頭部を胴体よりもわずかに低くし、横向きに寝かせましょう。顔もしっかり横を向かせて吐しゃ物でのどを詰まらせないようにします。
  • 鼻の穴や口の周りに吐しゃ物が付いた場合は拭き取りましょう。
  • 薬や飲み物を飲ませてはいけません。
  • 歯を食いしばるのを止めさせようと口の中に手や箸・タオルなどを入れてはいけません。けいれんが起こったときに舌などを噛んでいなければ、その後けいれん中に噛むことはなく、むしろ口に物を入れようと口を無理に開けようととしたときに噛んでしまうことがあります。
  • 大声で名前を呼んで発作を止めようとしたり、体を揺さぶってはいけません。
  • 体温や発作がどれだけ続いているか時間を測り、どこに発作が起きているのか、そのほかに症状はないかをよく見ておくことは、その後の治療に役立ちます。
  • けいれんが持続するときは、救急車を呼ぶなど、医療機関への受診手順をとりましょう。

緊急で医師の診断が必要な場合とは

次のような場合は緊急で医師の診断が必要になります。

・発作が5~10分以上続く場合は医療機関での治療を開始したほうがよいとされています。

※ただし、保育の現場においては3分あるいは5分以上続けば受診が必要とされています。

そのほかにも、下記の症状があるときは、より注意が必要とされています。

  • 短い間隔で発作が繰り返され、発作中に意識障害が続いている場合
  • 初めて熱性けいれんを発症した場合(特に1歳未満)
  • 発熱と発作に加えて重度の昏睡状態や麻痺をともなう場合
  • けいれんを起こす前と治まった後に頭痛や嘔吐があったり、声かけや刺激で反応がない場合
  • けいれんが半身だけ起こるなど左右非対称な場合
  • けいれん後に麻痺が起こった場合

熱性けいれんが起きたらまずは「観察」することが重要

熱性けいれんが起きた場合、まずは発作をしっかりと観察しましょう。受診した際に医師に明確に状態を伝えることが適切な治療を受けることにつながります。熱性けいれんの70~80%は重症化の心配が無いといわれている単純型熱性けいれんであるため、症状を見落とさないように落ち着いて観察しましょう。観察ポイントは以下の点です。

  • 発作の始まりはどのような状況だったか(右手からけいれんが始まったなど)
  • 表情の変化や異常の言動、顔がゆがんでいないか
  • 顔色がどのように変化したか
  • 眼球の動き(目がどちらを向いているかなど)
  • 左右の手足で症状が違わないか
  • 意識の状態
  • 発作が止まる際の様子、止まった後の様子、声かけなどによる反応の様子
  • 症状がどれぐらい続いたか

中でも症状の持続時間や左右差があったかは熱性けいれんの診断において重要な項目となります。落ち着いて正確に観察しましょう。

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