脱水症状が原因で起こる頭痛や吐き気についての解説

更新日:2017/01/29 公開日:2016/04/24

脱水症状の基礎知識

脱水症状になると頭痛が起こることがあります。脱水症状は、頭痛だけでなくさまざまな症状を引き起こし、処置が遅れると重篤な状態になる危険性もあります。脱水が引き起こす症状について、ドクター監修のもと詳しく説明します。

脱水症状で頭痛が起こるのは、なぜでしょうか。

脱水症状により頭痛が生じる原因

脱水によって頭痛が起こる原因は、体内の水分量が減少することで血液の流れが悪くなることが考えられます。血液循環が悪くなると、頭部の血流も悪くなり、血管はより酸素を取り込もうとして拡張します。押し広げられた血管が周囲の神経を刺激して頭痛を引きおこすと考えられています。

身体の水分不足によって頭痛が生じている場合、体重の4~5%の水分が失われている可能性があります。脱水症状としては重いものになりますので、すぐに対処をする必要があります。

脱水症状として頭痛が生じたときの対処方法

脱水症状として頭痛を感じたときは、失われた水分を補給することが大切です。運動を行っている場合は、運動を中止して少しずつ水分を補いましょう。

身体の水分だけでなく、ナトリウムなどの電解質も失われていますので、水分と電解質の両方が含まれる経口補水液を摂取すると効果的です。経口補水液を飲んでも症状が改善されない場合は、医療機関の受診を行いましょう。

自宅でできる経口補水液の作り方

経口補水液は、市販のものを購入することはもちろん、自宅で用意することもできます。用意するものは、水1リットル、砂糖40g、塩3g。これを混ぜるだけで完成です。オレンジやグレープフルーツの果汁を混ぜれば、カリウムも摂取もできるので効率的です。

ただし、経口補水液には塩分が含まれています。心臓や腎臓の病気、高血圧などで塩分の制限をしている人は、摂取すると体内のミネラルバランスが崩れる場合があります。持病がある人は事前に医師に相談するようにしましょう。

頭痛以外にも現れるさまざまな脱水症状

身体の水分が不足すると、頭痛以外にも、めまい、吐き気、呼吸が乱れる、筋肉のけいれん、などが現れることがあります。これらの症状は、すでに脱水症が進んだ状態ですので、すぐに水分補給が必要です。

脱水症状の初期症状では、のどの渇き、大量の汗、疲労感、手足の冷え、軽い立ちくらみ、尿の色が濃くなる、などの変化があります。水分補給はのどの渇きを感じる前から行うと、脱水症状の予防になると考えられています。

水分減少と身体の変化

人間の身体の大半を占める水分は、細胞が生命を維持するために欠かせません。汗には体温調節の役割があり、夏の暑さや運動などで体温が上がると、汗をかいて熱を体外へ放出して体温を調節します。しかし、大量に汗をかくことは同時に大量の体液を失うことになり、身体に変化が現れることになります。

体内の水分が減少したときの症状の変化

脱水症状は、失われた水分量によって異なります。

体重の2%減少

のどの渇き、運動能力の低下。

体重の3%減少

のどの渇きが強い、食欲不振、唇の乾燥、ぼんやりする。

体重の4~5%減少

疲労感、頭痛、吐き気、めまい、体温の上昇、皮膚の紅潮、尿の量が減少、尿の色が濃くなる。

体重の6~7%減少

チアノーゼ、口の中が乾燥する、のどの渇きが激しい、乏尿。

体重の8~10%減少

身体動揺、けいれん。

体重の11~14%減少

皮膚の乾燥、嚥下困難、舌の膨化。

体重の15%減少

難聴、目のかすみ、排尿痛、舌の縮小。

身体の水分を10%以上失うと、命の危険につながる場合もあります。症状が出てから水分を補給するのではなく、こまめに水分を摂取しておくと予防につながります。特に小さな子供や高齢者は口の渇きに気づきにくい場合がありますので、声をかけてあげることが大切です。

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