20代から始まるといわれる肌老化について詳しく解説します。
肌の構造とはたらきについて
肌老化について知るには、まず肌の構造とはたらきについて確認しましょう。
肌の構造は、大きくわけて表皮と真皮の2層からなり、以下のような構造になっています。
表皮の構造とはたらき
表皮は肌表面の薄い膜(0.2mm)で、水分保持とバリア機能、皮膚の生まれ変わり(ターンオーバー)を担います。一番内側から「基底層(きていそう)」「有棘層(ゆうきょくそう)」「顆粒層(かりゅうそう)」「角質層(かくしつそう)」と呼ばれる層で構成されています。
「基底層」で生まれた細胞は順に形を変えながら表面に押し上げられ、最後はアカとなって自然にはがれ落ちます。これをターンオーバーといい、個人差がありますがその周期は約28日~56日です。表皮はターンオーバーのはたらきにより、傷がついてもはがれ落ち、きれいな肌に生まれ変わることができます。
また、角層の厚さは平均で約0.02ミリしかありません。食品用ラップ程度の非常に薄い膜ですが、バリア機能と保湿機能という大切な役目を果たしています。
真皮の構造とはたらき
真皮は約2mm程度の厚さで、皮膚の弾力を保つはたらきがあります。
真皮は、線維状のタンパク質である「コラーゲン」が大部分を占めます。そして、そのコラーゲンの線維をつなぎとめる「エラスチン」という線維があります。これらが皮膚の弾力を保つためのクッションの役割をしています。
そして、このコラーゲンとエラスチンの隙間には、「ヒアルロン酸」などのゼリー状基質が水分を抱え満たしています。
これらの線維や基質を生成する細胞が線維芽細胞(せんいがさいぼう)です。このほか、真皮には血管やリンパ管、汗腺などが存在しています。
肌老化とは肌の機能が低下すること
肌の老化は、年齢による加齢老化だけで起こるわけではありません。ターンオーバーの力が低下したり、水分を保持することができず乾燥したり、弾力や細胞数が低下するなど、さまざまな要因によって肌の機能が低下することによって、肌の老化が引き起こされると考えられています。
肌老化の5大原因
肌老化には5つの原因があげられます。
- 紫外線による光老化
- 皮膚の乾燥
- 皮膚の菲薄化(ひはくか)
- 活性酸素による細胞の酸化
- 糖化
肌老化を防止するためには、老化の原因となることから身を守ることが大切です。これらの原因は、毎日のスキンケアだけではなく、ストレスや環境、食事も大きくかかわっていますので気をつけましょう。
肌老化・肌のアンチエイジング 関連記事
-
肌老化の原因(1)「光老化」
#光老化
-
アンチエイジングのための基礎化粧品の正しい選び方|40代からはじめる美肌対策
#アンチエイジング #化粧品
-
肌年齢の若返りのための対策と美容皮膚科での治療方法
#肌 #若返り
-
肌の老化がわかる肌年齢とそのチェック方法
#肌年齢
-
肌のアンチエイジングのためのスキンケアポイント
#アンチエイジング #スキンケア
-
皮膚の乾燥は肌老化の原因!正しい乾燥肌対策とは
#皮膚 #乾燥
-
肌老化の原因(3)「皮膚の菲薄化」
#菲薄化
-
肌老化の原因(4)「活性酸素による細胞の酸化」
#活性酸素 #酸化
-
かんたんチェック
どうしたらいいの?あなたの「イライラ度」チェック
-
かんたんチェック
10年後のキレイのセルフチェック
注目情報
振り返りやまとめ読みに便利。クリップで記事を保存!
クリップ機能を使用するには、会員登録(無料)が必要になります。