切迫流産の状態と原因や予防法

更新日:2017/03/29 公開日:2016/04/25

妊娠中の不安・トラブル

妊娠中に多くの方が心配されるのが流産です。その中でも、切迫流産という言葉もよく耳にされているのではないでしょうか。ここでは、切迫流産とはどのようなものなのか、その原因や予防法について解説していきます。

切迫流産の定義や予防するためにはどうすればよいのかなど、妊娠中に心配になることが多い切迫流産に焦点を当てて、解説します。

切迫流産とは

流産を起こしかけている状態のことを切迫流産と呼びます。

なお、妊娠初期から12週までに起こる流産を「早期流産」、12週から22週未満に起こる流産を「後期流産」と言います。子宮の収縮が起き、少量の出血が起きたり、お腹に軽度の痛みを感じたりします。

切迫流産の原因とは

妊娠初期には、胎嚢の周囲にある妊娠組織が子宮内膜に入り込みながら作られていきます。その過程で、子宮内膜の血管が破綻して出血が起きる場合があります。その出血は、通常は体内に吸収されますが、吸収されない場合は体外へと血液が流れて性器出血につながっていくと考えられています。

母体への負担が原因になることもある

切迫流産の原因として、冷えや過労といった母体への負担などがあげられます。ほかにも、着床時に絨毛と子宮の間に血液が蓄積する絨毛膜下血腫や、子宮の出口の炎症、頸管無力症、子宮頸部円錐切除後の影響、子宮筋腫などが原因になると考えられています。

また、これらの原因が無くても出血することもあります。頸管無力症は子宮収縮がないのに子宮の出口が開いてしまう病気ですが、これが原因で切迫流産を起こしている場合は、子宮口の出口をひもで縛る頸管縫縮術を行うことがあります。

切迫流産の症状

妊娠22週未満で次の様な症状が現れた場合に切迫流産と診断されます。

  • 少量の性器出血(妊娠初期の出血)
  • 軽度の下腹部痛

切迫流産と診断されたからと言って、必ずしも流産するとは限りません。また、妊娠12週未満で出血をともなったり、流産が疑われる場合も切迫流産と診断されます。この場合において、胎児の前段階である胎芽の心拍が確認されているかどうかは問いません。

切迫流産を予防するためには

切迫流産に対する治療法や予防法は確立されていません。切迫流産によって出血がみられた場合は、安静にして過ごすことが重要となります。また、止血薬を処方されることがありますが、流産を回避する効力は確認されていません。妊娠16週以降で子宮収縮があったり、痛みをともなう場合は子宮収縮抑制剤を使用することがあります。

性器出血がみられた場合

それでは、切迫流産によって性器出血がみられた場合、どのぐらい安静にしなければならないのでしょうか。出血の程度や現在の週数によって異なりますが、仕事をしている場合は完全に止血するまでは休養を取り、家事など日常的な動作も、自分の身の回りのことを済ませる程度に留めておく方がよいとされています。また、少しでも出血がみられたのであれば、安易に自己判断をせずに現在かかっている病院に問い合わせるとよいでしょう。