帝王切開の可能性も!低置胎盤の定義と症状

更新日:2017/01/18 公開日:2016/04/27

妊娠中の不安・トラブル

低置胎盤の状態だと、出産の際に帝王切開で分娩することになるということで心配になる方も多いのではないでしょうか。ここでは、低置胎盤の定義と症状について解説していきます。

低置胎盤とは、どのような状態のことを指すのか、それにより妊娠にどのような影響がもたらされるのか解説していきます。

そもそも胎盤とは

低置胎盤についてお話しする前に、胎盤がどのようなものなのか説明していきます。胎盤とは、受精卵が着床する場所にでき、次のような役割を果たします。

  • ホルモンを作って妊娠を維持
  • 母体と胎児間で物質やガスを交換

また、胎盤と胎児の間は臍帯、つまりへその緒で連絡されています。胎盤は、分娩によって胎児が体外へと出た後に排出されます。

低置胎盤とは

低置胎盤とは、子宮下部の子宮口付近に胎盤が付着している状態のことを指します。また、胎盤が子宮口にかかっていたり覆いかぶさっている場合は前置胎盤と診断されます。

低置胎盤は、胎盤の端と子宮口との距離が2cm以内になっていることを診断基準としています。妊娠中期に低置胎盤と診断された場合では、妊娠の経過とともに子宮下部が伸展して胎盤の位置が上って、妊娠末期には胎盤が正常な位置にある場合もあるため、健診で随時胎盤の位置を確認していきます。

低置胎盤の症状

普段は低置胎盤に目立った症状はありません。しかし、分娩時に子宮口に近いところにある胎盤が剥がれたり、胎盤の周りの血管が破綻して、大量出血を起こす場合があります。胎盤の端と子宮口との距離が2cm以内だと、2cm以上離れている場合と比較して1.5倍の出血が起こるともいわれています。

さらに、胎盤が通常よりも下の部分にあることで、胎児の頭が出てくることを妨げてしまい、分娩時間が延長したり、分娩自体が止まってしまって帝王切開になったりすることがあります。

低置胎盤の原因とは

低置胎盤の原因は、はっきりとは解明されていません。しかし、子宮の内膜が損傷したり炎症が起こる、さらに次のような場合では低置胎盤のリスクが上がるといわれています。

  • 高齢妊娠
  • 喫煙
  • 経産婦
  • 双子以上の妊娠
  • 帝王切開の経験がある
  • 人工妊娠中絶手術の経験がある
  • 子宮手術の経験がある

この中でも、帝王切開の回数が増える毎に、胎盤が母体に癒着してしまってはがれなくなる癒着胎盤のリスクが増すといわれています。

低置胎盤と診断されたら

低置胎盤の場合、子宮収縮の影響を受けやすいため、基本的には安静にしてお腹の張りに敏感になっておく必要があります。もし、少しでも出血したら、早急に受診しましょう。場合によっては安静のために緊急入院になることもあります。

低置胎盤の場合の分娩

一般的に妊娠36~37週の時点で、胎盤の端と子宮口までの距離によって分娩方法を決めます。経腟分娩となる場合もまれにありますが、胎盤の端と子宮口までの距離が2cm以内だと、70~100%の確率で帝王切開での分娩になるともいわれており、リスクの評価が重要となるため、医師とよく相談しましょう。

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