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胎児への影響は?羊水過多症の症状と原因

更新日:2018/05/07 公開日:2016/04/27

妊娠中の不安・トラブル

子宮内には羊水があり、妊娠において重要な役割を果たしています。羊水が多い羊水過多症と診断されると、妊娠にどのような影響が及ぶのか、胎児に影響はあるのかなど解説していきます。

羊水過多症の状態ではどのような症状が現れるのか、どのような方法で治療していくのか知っておきましょう。

羊水過多症とは

子宮内の羊水が800ml以上ある上に、母体に自覚症状がある場合は羊水過多症と診断されます。羊水は、胎児の尿と肺胞液から作られ、嚥下により胎児に吸収されますが、この羊水の生産と吸収のバランスが崩れることにより、羊水過多や羊水過少になります。

羊水過多症の原因とは

羊水過多症は、羊水の生産量が吸収量に対して多かったり、吸収が遅いことによっておこります。また、次のような原因で羊水過多が起こるとされています。

(1)双胎間輸血症候群により胎児の尿の量が増える。

(2)腎臓および肺に異常があることで羊水が増える。

(3)嚥下(えんげ:飲食物の咀嚼や飲み込み)障害と消化管通過障害による羊水の吸収量が減少する。

(4)髄膜流や臍帯ヘルニアによって髄液と漿液が流出する。

(5)母体のウイルス感染や糖尿病によるもの。

(6)胎盤腫瘍

これらの原因の中でも(3)によるものがほとんどだと言われています。嚥下障害は、中枢神経系や筋骨格系が異常を起こすことで誘発されます。消化管通過障害は、食道閉鎖、十二指腸閉鎖などが原因で起こるとされています。

羊水過多の場合の胎児への影響

羊水過多の状態では、胎児の体の向きが変わりやすく、逆子になる可能性も出てきます。更に、妊娠の週数に対してお腹が大きいため、子宮が増大することで子宮収縮が起こり、早産や前期破水を誘発させる可能性があります。このようなことから、母子の状態を見つつ、子宮内の環境が悪い場合には、早めに出産を促す処置が行われることも多いです。

羊水過多症の治療

羊水過多が原因で母体に次のような症状がみられた場合、腹壁から穿刺針を挿入し、子宮内の羊水を吸引する処置が行われます。

  • 呼吸困難
  • 悪心
  • 嘔吐
  • 心悸亢進(しんきこうしん)

急速に大量の羊水を吸引すると、胎盤剥離や子宮収縮を誘発させる恐れがあるため、細心の注意を払って処置を行う必要があります。また、この治療による効果は継続しないため、定期的に治療を行う必要があります。また、胎児が十分に育っている場合は、娩出させます。この際には、通常の分娩だと合併症を発症する恐れがあるため、大概の場合帝王切開が選択されます。

また、胎児が十分に育っていない場合は、前期破水および切迫早産を予防して妊娠を継続させるために、入院による母体の安静が必要になります。さらに、必要に応じて子宮収縮抑制剤が使用されます。

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