虫刺されの初期対応と効果的な薬

更新日:2016/12/09 公開日:2016/04/18

虫による皮膚疾患

虫に刺されたら、まずはどのような処置をとればよいのでしょうか?かゆみや痛みなどの症状には、どのような薬が効果的なのでしょうか?ここでは、ドクター監修のもと、虫刺されの初期対応と効果的な薬について解説します。

虫による皮膚炎には、(1)刺されたりかまれたりする物理的な刺激によって起こる炎症、(2)ムカデの毒などの有毒物質の化学的な刺激によって起こる炎症、(3)蚊の唾液腺物質やハチの毒成分などに対するアレルギー性の炎症の3つのタイプがあります。ここでは、これらの皮膚炎に有効な薬や虫に刺された場合の対処法について、詳しく解説します。

ハチや毛虫に刺された場合の応急処置とは?

蚊やダニなどの吸血性の虫に刺された場合、刺された瞬間には気づかず、後になってかゆみを感じることで気づくことがほとんどです。一方、ハチなどの毒を持つ虫に刺された場合は、その瞬間に痛みを感じるため、刺されたことを認識できます。虫に刺されたことに気づいたら、すぐに以下のような処置をとることで、症状を軽減させることができます。

ハチに刺された場合

まずはハチのいない安全な場所に移動し、安静にします。ミツバチの場合は毒針が皮膚に刺さったまま残ることもあるため、ピンセットなどで針を抜き、刺された箇所を保冷剤などで冷やします。

アブに刺された場合

刺された箇所から出血することが多いので、水でよく洗い流して清潔にし、圧迫止血します。止血後に、保冷剤などで刺された箇所を冷やします。

毛虫の毒針毛に触れた場合

粘着テープを軽く皮膚に当ててはがし、付着した毒針毛を除去します。その後に、泡立てた石けんをつけ、シャワーで勢いよく洗い流します。こうすることで、皮膚に付いた毒針毛の大部分を除去することができます。

赤みやかゆみが強いならステロイド外用薬を

蚊やアブなどの虫に刺されると、虫の唾液腺物質や有毒物質に対するアレルギー反応が起こり、皮膚にかゆみをともなう腫れが生じます。アレルギー反応には、虫に刺されてから5~30分後に症状があらわれる即時型と、1~3日後に症状があらわれる遅延型の2種類があります。

即時型アレルギー反応で、症状が軽い場合は、かゆみを鎮める抗ヒスタミン成分が配合された市販の外用薬を塗り、様子を見ましょう。即時型アレルギー反応でも赤みやかゆみが強い場合や、遅延型アレルギー反応による症状に対しては、ステロイド外用薬を使用して炎症を抑えることをおすすめします。虫刺されの市販薬には、同じ銘柄でも、外用抗ヒスタミン製剤とステロイド外用薬の両方がある場合もあります。どれがよいか迷ったら、薬剤師に相談するのが安心です。

外用薬だけでは、かゆみや炎症が治まらなければ、抗ヒスタミン薬やステロイド内服薬を使用します。症状が強い場合は、医療機関を受診しましょう。

アナフィラキシーが起こったらすぐ病院へ!

ハチに刺されたり、ムカデにかまれたりした場合、アナフィラキシー症状が起こる場合があります。アナフィラキシー反応は、重症の即時型アレルギー反応です。全身のかゆみや蕁麻疹(じんましん)のほか、吐き気・嘔吐(おうと)、呼吸困難などの症状が起こり、最悪の場合、血圧が急激に低下するショック状態に陥り、死に至ることもあります。アナフィラキシー反応が起こったら、ただちに最寄りの医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。

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