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メイクは肌荒れの原因になる?

更新日:2017.11.29
公開日:2016.05.21
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この記事の監修者
メイクアップアーティスト・メイク講師・スキンケアアドバイザー 益子克彦

メイクは肌荒れの原因になる、と思われがちですが、メイク自体が悪いわけではありません。メイクの落とし方や選び方が影響していることも多いのです。メイクと肌荒れの関係について、専門家監修のもと解説します。

すこやかな肌を保つためには、なるべくメイクはしないほうがいいのでしょうか。肌荒れとメイクの因果関係をひも解きましょう。メイクのプロ監修のもと解説します。

肌荒れの原因

肌荒れとは、皮膚が刺激に敏感になり、炎症を起こしている状態です。主な原因としては、化粧品やシャンプー、ヘアカラーなどによるかぶれや、季節の変わり目に起こりやすい乾燥、洗いすぎなどが考えられます。

肌荒れの原因はメイク、という誤解

メイクを落とさず寝てしまった日の翌日、肌がくすんだり、乾燥したり、肌の調子の悪さを実感した方も多いのではないでしょうか。そのため、「メイク=肌に悪いもの」と思われがちです。

たしかに、一般的なファンデーションをはじめとするメーキャップ用品には、石油系の合成成分や鉱物油が含まれています。肌が敏感な方は、これらの成分が刺激になってしまうこともあるでしょう。

ただし、すべての方が、これらの成分が含まれたメイクが原因で肌トラブルを起こすわけではありません。メイクそのものよりも、メイクを落とさないで寝ることに問題があるのです。

酸化の原因はメイクより皮脂だった!?

肌の油分も化粧品の油分も、時間とともに酸化していきます。酸化した脂質を「過酸化脂質」といい、これが肌荒れやシミなどを引き起こす原因に。そのため、油分を多く含むファンデーションで肌を覆うのはよくない、と思われがちです。

ただし、化粧品は原則として、未開封の状態で3年は品質を保持できるようにつくられています。きちんと精製された油分が配合されており、たった1日のメイクで酸化するとは考えにくいでしょう。精製された化粧品の油分と比べ、みずから分泌する皮脂のほうが酸化しやすいと言えます。

メイクを落とさずに寝るということは、酸化しやすい皮脂を落とさない、ということ。酸化は老化の大きな原因の一つです。メイクを落とさず寝るなんて、言語道断です。また、過剰な皮脂はメイク直しのときに抑え、帰宅したら早めにクレンジングしましょう。

肌荒れしたときのファンデーション選び

気になる肌荒れを美しくカバーするためにも、ベースメイクは重要です。ここでは肌トラブルがあるときのファンデーションの選び方についてご紹介します。

肌荒れ時はパウダーファンデーションを

肌が荒れている場合、できればファンデーションは使わない方が良いのですが、どうしても使いたい場合は肌への負担がほとんどない天然成分のみで作られたパウダーファンデーションを選ぶことをおすすめします。肌荒れはとても肌が弱っている状態なので、刺激を与えないようにファンデーションの成分には十分に注意したいところです。

パウダーファンデーションの粉は、皮脂や水分を吸収する性質がありますが、美容液や乳液できちんと保湿しておけば大丈夫。紫外線を防ぐためにも、日中外出するときはパウダーファンデーションで保護しましょう。なかでもミネラルファンデーションは特に肌にやさしい配合のものがあるので、おすすめです。

リキッドタイプやクリームタイプは?

肌が荒れているときは、リキッドタイプやクリームタイプのファンデーションのほうが「肌によさそう」なイメージがあると思います。しかし、これは誤解です。水と油を混ぜるために界面活性剤を使用しているため、肌が荒れているときは刺激になることがあります。

肌荒れでメイクがのらないときの対処法

肌荒れが気になるからといって、すっぴんで外出するわけにもいきませんよね。肌荒れしているときのメイクについて、対処法や心がけたいポイントをご紹介します。

メイク前の保湿をしっかりと
肌荒れの原因となる乾燥を防ぐためにも、基礎化粧品で念入りに保湿ケアを行いましょう。しっとりとうるおった肌なら、メイクののりもよくなります。また、刺激の少ない日焼け止めで紫外線対策も忘れずに。
化粧下地選びも重要
メイクののりをよくするだけでなく、ファンデーションから素肌を守る役割を持つ化粧下地。保湿成分配合のものやオイルフリー、大人ニキビを防ぐノンコメドジェニック処方など、さまざまなタイプがありますので、肌悩みに合わせたものを選びましょう。
光を拡散するタイプの化粧下地を選ぶと、毛穴やニキビ跡などが目立ちにくくなります。また、赤みが気になるときはグリーン系、くすみが気になるときはピンク系のコントロールベースを使用するのもよいでしょう。
ベースメイクは厚塗りや摩擦に気をつける
ファンデーションは厚塗りしたり、肌を摩擦したり、塗り込めたりするのではなく、あくまでも軽くのせるだけにとどめましょう。薄塗りを心がけると化粧崩れもそれだけ少なくなり、低刺激のクレンジング剤で落とすことができます。
また、スポンジに汚れが付着していると肌への刺激となるので、常に清潔なものを使用しましょう。
ポイントメイクで工夫する
目元や口元に重点を置くだけでも「メイクしている感」を出すことができます。アイメイクやチーク、口紅などで顔全体を明るく、華やかに見せる工夫をしましょう。リップも赤みのある色味を使えば、顔の下半分に色が入るので、ぱっと顔も明るくなり、人の視線が気にしているお肌から口元を見るようになるので、是非、赤みで明るめのリップを使ってみてください。

肌や顔立ちを美しくみせ、魅力を引き出してくれるメイク。選び方やスキンケアにもこだわって、上手に使っていきたいですね。

まとめ

メイクと肌荒れの関係性についてご紹介しました。乾燥や赤み、大人ニキビ、毛穴トラブルなど、肌荒れの悩みはさまざまです。肌荒れの原因としては、以下のようなことが考えられます。

  • 化粧品やシャンプー、ヘアカラーによるかぶれ
  • 季節の変わり目に起こりやすい乾燥
  • クレンジングや洗顔のしすぎ
  • メイクを落とさず寝てしまうこと

メイク自体も肌荒れの原因となると思われがちですが、「メイクが悪い」というよりは、落とし方や化粧品の選び方が影響していることも多いのです。

肌荒れしているからメイクができない…とあきらめるのではなく、低刺激のものや肌悩みに合わせたアイテムを選んで上手にメイクを楽しみましょう。

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