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オーガニックのメイク用品でお化粧するメリットと注意点

更新日:2018.01.11
公開日:2016.05.20
ドクター画像
この記事の監修者
銀座スキンクリニック 院長 坪内利江子

「肌にやさしい」というイメージがあるオーガニックコスメ。オーガニックのメイク用品には、一般的なメイク用品と比べてどのような違いがあるのでしょうか。オーガニックのメイク用品の特徴について、ドクター監修の記事でお伝えします。

オーガニックのメイク用品を使うメリットをご紹介します。一般的なメイク用品とオーガニックのメイク用品には、どのような違いがあるのか知っておきましょう。

オーガニックコスメって?

海外では、オーガニックコスメであるためには厳しい認証基準をクリアする必要があります。しかし、日本にはオーガニックコスメに関する明確な基準がありません。そのため、農薬や化学肥料を使用せず、有機栽培された植物成分を配合した化粧品を一般的に、オーガニックコスメと呼んでいます。敏感肌の人でも使いやすいよう、肌の刺激になりやすい化学成分を含まない製品が多く、肌が本来もつ自然治癒力を引き出す効果が期待されています。

オーガニックのメイク用品を使うメリット

スキンケア用品はオーガニックのものを使っていても、メイク用品は特にこだわらない人も多いのではないでしょうか。しかし、肌にのせている時間が長いメイク用品こそ、肌への負担が少ないものを選びたいところです。ここでは、オーガニックのメイク用品を使うことのメリットについて紹介します。

気になる部分をカバーしつつ肌を保護

一般的なメイク用品は、使用感や発色をよくするために石油由来の合成成分が多く配合されているため、人によってはアレルギーなどを引き起こす場合もあります。リキッドファンデーションやクリームファンデーションには、水と油を混ぜるために合成界面活性剤も多く使われているため、肌が乾燥したり荒れたりする人もいるでしょう。

合成成分を含まず、オーガニック成分を中心につくられたファンデーションを使うと、気になる部分をカバーしながら肌を保護することが可能です。一般のフェイスパウダーにも、合成ポリマーやポリクオタニウムなど、石油由来の合成成分が使われているものがありますから、天然ミネラルやオーガニックの植物成分が主体であるパウダーを使ってみるのもよいでしょう。

肌の自然治癒力を高める

一般的なメイク用品の中には、紫外線吸収剤やパラペン、アルコールなどといった、肌の負担になりやすい化学成分が含まれていることが多くあります。そのため、化学物質をできるだけ使用せずに、肌本来の自然治癒力を高めるという目的でつくられたオーガニックのメイク用品は、敏感肌に悩む方におすすめです。

オーガニックのメイク用品は肌にやさしいということから、スキンケアの効果が低いといわれることがあります。しかし、植物のなかには美容成分を含んだものが存在し、保湿やエイジング、美白ケアに適した成分を抽出することができるのです。

コンシーラーやアイメイク、マスカラなどにもオーガニックのメイク用品がそろっています。色落ちしやすいという欠点はありますが、合成成分で刺激を受けやすい人は、オーガニックを選ぶことをおすすめします。

一般的なメイク用品は色落ちしにくいですが、クレンジングの際に肌にかかる負担もそれだけ大きいということも忘れないでください。特に、皮膚の薄い目元に使うものは、肌に負担の少ないものを使いましょう。

オーガニックの化粧品でもUV対策可能

通常のメイク用品には、オキシベンゾンやメトキシケイヒ酸エチルヘキシル、エチルヘキシルトリアゾンといった、石油由来の合成成分である紫外線吸収剤を含むものがあります。これらの紫外線吸収剤は、吸収した紫外線を肌の表面で熱に変えて放出する働きがあります。熱に変換する際の化学反応で、かぶれなどの肌トラブルを引き起こす可能性があり、肌への刺激が気になる成分です。

オーガニックのメイク用品には、紫外線吸収剤ではなく、紫外線散乱剤が多く用いられています。紫外線散乱剤は、肌の表面で紫外線を物理的に反射させる成分のこと。化学反応を起こさないので、肌にやさしく紫外線対策をしたい人におすすめです。天然ミネラルである酸化亜鉛や酸化チタンが、この紫外線散乱剤にあたります。

このように、最近はUV対策もできるオーガニックのメイク用品が増えてきました。成分表示をしっかり確認し、刺激の少ないオーガニックコスメを上手に活用して、UV対策をしてみるとよいでしょう。詳しくは、『オーガニックの日焼け止めはあるの?』をご覧ください。

注意!オーガニックメイク用品を選ぶときのポイント

ただし、オーガニックと記載されていても、すべてのメイク用品が「100%オーガニック成分でつくられている」とは限りません。オーガニックのメイク用品の中には、合成界面活性剤や合成防腐剤などが含まれている場合もあるので、注意が必要です。購入する際には、成分表示をしっかり確認しましょう。

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