妊娠中にできるクアトロテストとは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/05/23

妊娠中の検査・健診

クアトロテストは、胎児の染色体異常や先天性疾患の早期発見を目的として行われる検査で、主に4つのタンパク質の数値を測定し、さまざまな要素と組み合わせることで、比較的精度の高い予測を可能とした検査です。

クアトロテストでは、さまざまな要素と組み合わせることで、比較的精度の高い予測が可能です。クアトロテストで何がわかるのかを解説します。

クアトロテストとはどんな検査?

クアトロテストは別名「母体血清マーカー検査」とも呼ばれ、胎児異常の早期発見を目的として、妊娠初期に行われる遺伝学的検査のひとつです。お母さんの血液中に含まれる4種類(クアトロ)のタンパク質(αフェトプロテイン、ヒト絨毛ゴナドトロピン、エストリオール、インヒビンA)を測定します。クアトロテストは確定診断ではなく、赤ちゃんに先天異常が起こる確率を予測する「スクリーニング検査」です。スクリーニング検査とは、赤ちゃんに病気があるかどうかの疑いを確率で示していく検査を言います。そのためクアトロテストの結果により、確定診断の羊水検査を行うかどうか、判断することができます。

クアトロテストでわかること

クアトロテストでは、以下のような染色体異常や先天性疾患が起こる可能性を、ある程度予測することができます。

  • ダウン症(21トリソミー)
  • エドワード症候群(18トリソミー)
  • 開放性神経管奇形(無脳症や二分脊椎など)

いずれも、赤ちゃんの命に関わる先天性疾患です。産まれた直後から高度な治療が必要となるケースも多く、周産期センターなど高次医療機関での出産が必要となります。クアトロテストは、高齢出産や遺伝的リスクの高い人が受けるケースが多いのですが、その結果によって、確定診断のための羊水検査を受ける場合があり、妊娠15週から17週までに検査を受けることが望ましいとされています。

クアトロテストを受ける際に必要な情報

クアトロテストは、4種のタンパク質だけでなく、年齢や体重、妊娠週数など、以下のようなさまざまなデータを組み合わせて検査を行います。

  • 妊娠週数……妊娠週数によりホルモンの基準値が変わってきます
  • 年齢
  • 体重
  • 人種(ハーフ、クウォーターなども)
  • 家族、親戚の先天性疾患
  • ダウン症児の妊娠・出産歴
  • 薬物の服用状況
  • インスリン依存型糖尿病(一型糖尿病)
  • 胎児数(双子など)

クアトロテストの精度は80%程度と比較的高いとされていますが、クアトロテストが陽性でも染色体異常や先天性疾患がない場合もあります。クアトロテストは、あくまでもスクリーニング検査です。この結果を受けて羊水検査を行うのか、行わないのかという、判断材料のひとつとして活用してください。