舌が痛い!ストレスでも舌痛症になるの?

更新日:2017/03/17 公開日:2016/05/23

舌痛症のよくある疑問

ストレスと舌痛症には、どのような関係があるのでしょうか。また、舌痛症の原因となるストレスの種類とはどのようなものがあるのか、ストレスを感じることで体に起こる変化などについて、ドクター監修の記事で解説します。

ストレスと舌痛症には、どのような関係があるのでしょうか。ストレスが舌痛症を引き起こす原因について見ていきましょう。

舌痛症とは

舌痛症とは、舌がヒリヒリ・ピリピリしたり、カーと焼けるような痛みが慢性的に起こることです。しびれややけどのような痛みや、チクチク・ズキズキと刺すような痛みが起こることもあります。舌に潰瘍や炎症などの見た目の異常は見られず、1日の中で痛みの強さに波があることが特徴です。

舌痛症の症状については『舌痛症の症状と痛みが起こる部位とは』の記事で詳しく説明しているので、参照ください。

舌痛症とストレスの関係

舌痛症を発症する原因は、はっきりとは解明されていませんが、心因的な要因が大きいと考えられており、過去に強いストレスを受けた人や、子供の独立、定年、家族との死別、リストラ、極度の肉体疲労などをきっかけに発症することがあります。体の他の部位も痛む、慢性痛もストレスと舌痛症に関係している場合があります。

また、歯科治療を受けたことがきっかけになる舌痛症もあり、入れ歯や両隣の歯を土台にして、人工歯を支えるブリッジの不具合などの物理的な要因の他に、口の中の変化がストレスの原因となり、知覚神経が混乱することも舌痛症の要因になります。

ストレスからくるドライマウス(口腔乾燥症)が舌痛症の要因に

ドライマウスは口の粘膜を保護する唾液が少なくなることで、舌が傷つきやすくなり炎症をおこして舌痛症につながります。ドライマウスの原因にストレスとの関係がありますが、人はストレスによる緊張を感じると交感神経が優位になり、唾液の分泌を抑えられて口の中を乾燥させてしまいます。

交感神経の働きによるドライマウスは、一時的な緊張では大きな要因になりませんが、ストレスを感じている緊張状態が長く続くことにより、ドライマウスを促進することになってしまいます。

ストレスをうまくコントロールして、リラックスできる時間を作るようにすると、副交感神経を優位に働かせることができ、唾液が多く出るようになることでドライマウスが改善できると考えられています。

がん恐怖症のストレスからくる舌痛症

舌痛症は、痛みの原因が不確定なことから、自ら調べた医学情報から「自分はガンではないだろうか」と気になる、いわゆる「がん恐怖症」の人にも多く発症するといわれています。

「がん恐怖症」は全般性不安障害の一つであり、不安や心配なことが現在や過去のことだけでなく、将来の予期不安に強くあらわれることが多いです。全般性不安障害の症状は、不安や心配のコントロールが難しいことや、緊張、過敏、落ちつかない、刺激に対する敏感な反応、睡眠障害などがあります。

自覚症状に頭痛、めまい、吐き気、冷や汗、動悸、赤面などの症状もあり、医療機関を受診しても自律神経失調症といわれることが多いです。

舌痛症は、不安やうつ症状が痛みを増強していることがあります。がん恐怖症の全般性不安障害では、6割以上がうつ病を併発しているとされ、男性に比べて女性が多く1.5~2倍といわれています。疑いや恐怖心は簡単には改善できず、治療に時間を要することもあります。

舌痛症では不安やうつ症状など、心因的な要因が多いといわれています。舌痛症の改善にはストレスをためないことを心がけましょう。ストレスをためないようにといっても、なかなか難しいものです。口腔内の環境や病気が原因で舌痛症が起こる場合もあります。必要に応じて医療機関を受診することも重要です。