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赤ちゃんの赤いあざ(2)いちご状血管腫

更新日:2018.07.30
公開日:2016.05.23
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

いちご状血管腫は生後すぐにできる内出血のような赤いあざです。進行するといちごのように赤く大きく膨れ上がり10cm以上になるケースもあり、患部によっては治療が必要なケースもあります。ドクター監修のもと詳しく解説していきます。

いちご状血管腫は、生後すぐにできる内出血のような赤いあざです。自然治癒する場合も多いですが、患部によっては放置してはいけない場所もあるので、しっかりと知識を身につけておきましょう。

次第に大きくなる赤いあざ「いちご状血管腫」

いちご状血管腫は、生後数週間経ってからできる赤いあざで、最初は小さな赤い点が内出血のようにぽつぽつ出だすのが特徴です。進行すると患部がいちごのように急に大きく膨らみ、盛り上がることもあります。大きいものでは10cm以上になるケースもあります。

いちご状血管腫は自然に治るの?

生後3~7か月をピークとして発症し、数年かけて徐々に赤みが引いて5歳までには50%、7歳までには75%が自然治癒します。ただし赤みが完全に引いても皮膚の表面にシワやたるみが残ったり、色が白く抜けたりすることもあるので注意が必要です。身体の表面ならどこにでも発症する可能性がありますが、特に顔に発症しやすいです。いちご状血管腫のほとんどは皮膚の表面で局所的に発症するが、皮膚の深部で発症することもあり、その場合は青いシミが症状として出ます。

いちご状血管腫の詳しい原因は不明

いちご状血管腫の原因は詳しく解明されておらず、さまざまな原因が絡み合って発症すると考えられています。「胎内で細胞を形成する際に血管に関わる細胞が残っていた」、「遺伝的に増殖細胞を抑制する因子が欠落している」、などさまざまな見解がありますが、推測の域を出るものではありません。

いちご状血管腫に治療は必要?

小さい血管腫のほとんどは、赤ちゃんの成長にともない自然に治るので治療の必要はないと考えられています。しかし血管腫があまり大きくなってしまうと治療が困難になるので、早期に皮膚科専門医に受診し経過を見ながら、自然治癒をするのを待つか、治療を行うかという方針を決めることが大切です。ただし患部によっては自然治癒を待つのではなく、積極的な治療が必要になるケースもあります。

  • 外陰部や陰嚢や肛門周囲……皮膚の伸縮が多いため、血管腫が破れて出血する可能性があります
  • 口と鼻の間……赤ちゃんは口呼吸ができませんので、鼻孔を塞ぐような位置にあると呼吸障害の原因となります
  • 目元やまぶた……まばたきを邪魔するような位置や瞳孔を隠す位置にある場合は、視力低下の原因となります

いちご状血管腫の治療方法について

いちご状血管腫の治療を行う場合は、スポンジによる圧迫、レーザーによる治療、患部を凍結することで異常に増殖した毛細血管を死滅させるなどさまざまな治療法があります。赤ちゃんの症状と施設の設備に合わせたベストな治療法を選択することが重要です。

不安がある場合は自己判断せず、必ず専門医を受診しましょう

赤ちゃんに生まれつきある赤いあざには、いちご状血管腫のほかにもサーモンパッチやウンナ母斑、単純性血管腫(ポートワイン母斑)などさまざまな種類があります。悪影響がなく自然治癒するものもありますが、なかには単純性血管腫のように自然治癒しないものもあります。可能性は低いですが、別の病気が隠れている場合もあるので、気になるあざがある場合は自己判断せず専門医に相談するようにしましょう。

あざの種類については『赤ちゃんのあざ記事一覧』のページも参考にしてみてください。

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