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赤ちゃんの青いあざ(2)異所性蒙古斑

更新日:2017.08.29
公開日:2016.05.23
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

異所性蒙古斑は、赤ちゃんのおしり以外の部分にできる蒙古斑です。放置しても命に関わるような合併症を起こす危険はありませんが、成長しても消失しない場合があります。異所性蒙古斑について、ドクター監修の記事で解説します。

異所性蒙古斑は、おしり以外の部分にできる蒙古斑です。治療が必要か、必要でないかを見極める判断をするための知識を身につけましょう。

おしり以外にできる蒙古斑「異所性蒙古斑」

異所性蒙古斑と蒙古斑の違いは、文字通り症状が出る場所の違いです。蒙古斑がおしりにできる青いあざであるのに対し、異所性蒙古斑はおなか・足、赤ちゃんによっては顔などおしり以外の場所にできる蒙古斑です。生後1週間~1か月ごろまでに発症し、蒙古斑と同じく小学校になる頃にはほとんど消えているケースが多いとされます。

小学校になっても残っている人も成人するまでには消える傾向がありますが、蒙古斑のなかでも、色の濃いもの、広範囲のもの、異所性蒙古斑など(続発性蒙古斑)は成人期まで残ることがあります。放置しても別の病気を引き起こすことはありませんが、目立つ場所にある場合、子供自身が成長したときに気にしてしまう可能性もあるので、思春期に入る前に治療しておく人も多いようです。

異所性蒙古斑の原因は胎児期のメラニンの残留?

蒙古斑の原因は、赤ちゃんがまだ子宮の中にいた胎生期にあると考えられています。シミのもとになるメラニンをつくる色素細胞(メラノサイト)が真皮に残ってしまっていることが原因で、このメラノサイトから過剰なメラニンが生成されることで蒙古斑の症状が出ます。

ただし、なかなか消えない青いシミは、全てが蒙古斑という訳ではなく、別の疾患が潜んでいることもあるため、早い段階で皮膚専門医を受診しましょう、そして、問題がないので放置しておく、もしくは、早期から治療を行うといった方針を立てておくことが重要です。

多くは自然治癒するが治療が必要なケースもある

蒙古斑の多くは、5~6歳までに自然治癒するので、症状がひどくなければ小学校に入学するまでは経過を観察するケースがほとんどです。しかし、色が濃いケースや広範囲の場合、そして異所性蒙古斑は成人期まで残ることがあり(続発性蒙古斑)、その割合は全体の3~4%を占めます。

青いシミは通常のシミよりも深い部分(真皮)に原因があるので、通常のレーザー治療では効果があまり期待できません。そこで高出力のレーザーを短時間照射する「Qスイッチ・レーザー」が有効と考えられています。

「Qスイッチ・レーザー」のによる治療の効果と注意点

レーザー照射により、メラニンを破壊することで、シミを消します。高出力のレーザー照射は細部を破壊してしまいますが、局所的さらに短時間の照射にすることで、細胞の被害を最小限にとどめ、メラニンを破壊するのが「Qスイッチ・レーザー」のメカニズムです。ただし、レーザーによる治療は痛みをともなうため、全身麻酔が必要になることもあり、入院が必要になることもあります。

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