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病院で行われる便失禁の検査

更新日:2016/12/09 公開日:2016/05/20

便失禁の検査・治療法

病院で行われる便失禁の検査内容について、ドクター監修の記事で解説します。便失禁の検査法をあらかじめ知っておくことで、症状を把握したり、聞かれる内容を事前準備することができるでしょう。

病院で行われる便失禁の検査内容をご紹介します。

問診による症状の確認

問診では、次のような内容を診察にあたった医師に伝えましょう。

便失禁の症状

  • 正常な排便状態と現在の排便状態(便の形・色・硬さ・量・回数・ガスの量)
  • 便失禁が起こるときの様子(自覚症状の有無・我慢できるか)
  • 最初に起きた便失禁の時期とその後の経過
  • どのような状況で便失禁しやすいか
  • 下剤や浣腸などの使用状況
  • 排便時のいきみについて
  • 排便前の腹部の様子(痛みや張り)

日常生活

  • 食生活や嗜好品の摂取、喫煙状況
  • 体重の変化
  • 飲んでいる薬
  • 基本的な日常生活のリズム

既往歴

腸や大腸、肛門、子宮の病気、代謝系の病気(糖尿病)、精神系の病気や神経系の病気、尿失禁の有無

出産歴

分娩の有無や回数、時期

便失禁の検査

専門的な検査を行って、適切な治療法を検討します。

視診

出産の際にできた会陰切開の傷や、肛門まわりの皮膚炎などを医師が目で直接確認します。

直腸指診・膣診

直腸指診では、肛門に指を入れて異常がないか確認をしながら、肛門括約筋の強さを判断します。また、骨盤底筋群や靭帯が弱まって子宮や膀胱などが下がってくる、子宮脱や膀胱脱が起きていないか膣診によって確認します。

直腸肛門機能検査

肛門をしめたときと力を抜いているときの、肛門の閉まり具合を調べます。この検査は、内肛門括約筋と外肛門括約筋の機能を評価する肛門内圧検査です。

また、直腸の中にバルーンのような測定器を入れて少しずつ空気をふくらませて直腸の知覚を調べる直腸バルーン知覚検査もあります。この検査では、どのくらいの便を直腸にためられるかを測定します。

肛門超音波検査

棒状の超音波プロープを肛門に挿入し、超音波によって肛門括約筋の損傷や萎縮、厚みなどの構造を調べる検査です。3D超音波プロープで立体的な画像を確認することも可能です。

排便造影検査

直腸にバリウムを含んだ疑似便を注入してX線撮影をします。実際にどのように便が漏れるのか、排便時にどのような動きや変化があるのかを調べる検査です。

必ずしもすべての検査を受ける必要はありませんが、内服しても症状が改善しない場合には、医師の診断によって必要な検査を追加実施していきます。これらの検査には、特殊な医療機器が必要なため、設備が整っている専門病院への紹介状を作成してもらい受診するとよいでしょう。

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