便失禁の治療(1)生活習慣の改善

更新日:2016/12/09 公開日:2016/05/20

便失禁の検査・治療法

便失禁の治療には、生活習慣の改善も必要です。食生活や排便習慣、運動習慣を見直すことによって便失禁の症状が軽くなる可能性があります。ドクター監修の記事で、改善方法について紹介します。

便失禁を治療するためには、生活習慣の改善が大事になります。

食生活の見直し

水っぽくゆるい便は我慢することが難しく、どうしても漏れやすくなります。便の形状が固形に近づけば、便失禁の改善が見込めるでしょう。

便の状態を正常に保つためには、食物繊維を多く含んだ食品を摂取しましょう。1日あたり20~25gが目安です。可能であれば、栄養士に食事内容をチェックしてもらいましょう。栄養士による食事指導や栄養相談を受けることができる病院もあります。

また、飲酒やカフェインの摂取は控えてください。ビールをはじめとしたアルコールなどの水分を過度に摂取すると、便はゆるくなります。カフェインには、便を肛門へ運ぶ腸管の蠕動(ぜんどう)運動を促す働きがあります。切迫性便失禁を起こしやすくなるため、控えたほうがよいでしょう。

排便習慣の見直し

便意を感じたら我慢してはいけません。きちんとトイレに行き、排便をする習慣をつけましょう。初めは、決まった時間にトイレに行って、くせづけることもできます。直腸に便がたまっているという情報が脳に伝わっていない状態であっても、決まった時間にトイレに行って排便ができれば、便失禁の予防になります。

また、排便時にいきむクセがある人は注意が必要です。いきむことによって、排便にかかわる神経に障害を引き起こす可能性があります。決まった時間に出ないからといって、焦ってはいけません。

運動をする習慣をつける

排便機能を改善するためには、運動も有効です。短い時間でも毎日続けることに意味があります。適度な運動で、便失禁の症状を改善するとともに、全身の健康を保っていきましょう。

特に、衰えている骨盤底筋の筋力を鍛えることが大切です。肛門や尿道、膣をキュッとしめて数秒キープし、ゆるめるトレーニングを2~3回くり返すだけでも効果的です。

詳しくは、『便失禁の治療(2)骨盤底筋体操』をご覧ください。

このように生活習慣を見直すことで、便失禁の症状が軽くなることがあります。今すぐに始められることはたくさんあります。ぜひ試してみてください。