便失禁の治療(2)骨盤底筋体操

更新日:2016/12/09 公開日:2016/05/21

便失禁の検査・治療法

便失禁の改善に効果的な骨盤底筋体操のやり方を、ドクター監修の記事でご紹介します。骨盤底筋の衰えは便失禁の大きな原因となりますが、鍛えることで改善が期待できます。簡単なトレーニングを毎日続けて便の漏れを防ぎましょう。

便失禁の原因には、肛門周りの筋肉が大きく関わっています。その原因と、改善に効果的な骨盤底筋体操をご紹介します。

肛門括約筋の衰えは便失禁の原因のひとつ

肛門をしめる肛門括約筋の機能が衰えると、便失禁が起こります。肛門括約筋には、意識してしめることのできる「外肛門括約筋」と、無意識にしめている「内肛門括約筋」があります。加齢や出産、排便時にいきみなどで肛門括約筋はダメージを受けやすいのですが、衰えたとしてもトレーニングで鍛えることができるのです。

肛門括約筋を鍛える「骨盤底筋体操」とは

肛門周辺には、骨盤底筋群という骨盤内にある直腸や膀胱といった臓器を支えている筋肉があります。肛門括約筋や肛門拳筋などです。筋力が弱まった骨盤底筋を鍛えると、便失禁の症状を改善する効果が期待できます。繰り返しトレーニングを行い、肛門括約筋のしめ方のコツをつかみましょう。

骨盤底筋体操のやり方

骨盤底筋を鍛える方法は、それほど難しくありません。やり方はいくつかありますが、そのうちのひとつをご紹介します。

  1. 肛門、尿道、膣に思い切り力を入れ、キュッとしめる
  2. 5秒キープしたら、力を抜いて10秒ゆるめる(10回くり返す)
  3. 次は、瞬間的に軽く肛門をしめる(10回くり返す)
  4. 10秒キープしたら、力を抜いて10秒ゆるめる(10回くり返す)

ポイントは、骨盤の底にある筋肉(骨盤底筋群)をイメージして肛門をしめることです。

毎日続けて実感を得よう

10回くり返すのは、最初のうちは難しいかもしれません。2~3回から始めて、慣れてきたら少しずつ回数を増やしていくとよいでしょう。無理をせず、毎日続けることが大切です。骨盤底筋体操の効果を実感できるようになるには、4~6週間ほどかかるといわれています。しかし、すぐに取り組める対策でもあります。電車に乗っているときや家事をしながらなど、習慣にしやすいタイミングを見つけ、生活にとり入れていきましょう。

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