産後は便漏れが起こりやすいって本当?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/05/22

便失禁のよくある疑問

産後に便漏れが起こりやすい理由や治療法について、ドクター監修の記事で解説します。妊娠や出産によって排便に関係する部位がダメージを受けることが少なくありません。出産から何年もたってから便失禁が生じることもあります。

産後に便漏れが起きやすい理由と治療法をお伝えします。

産後の便漏れの原因とは

分娩時には、子宮口のまわりにある会陰(えいん)が裂けたり、肛門括約筋が傷ついたりすることがあります。それにより、肛門をしめる力が弱まって、便漏れが生じやすくなります。外肛門括約筋は意識的に肛門をしめるのに欠かせない筋肉です。この筋肉が傷むと便が漏れやすくなります。

肛門括約筋や肛門、直腸の粘膜まで損傷するほどの会陰裂傷は、医師による処置もしっかりと行われるため自覚することができます。しかし、皮膚や膣粘膜の表面にできるかすり傷程度のものや、皮膚と筋肉層が損傷した程度の場合には、会陰が裂傷しているという自覚がない場合が多いようです。また、分娩時にいきむことで、外肛門括約筋にある陰部神経が損傷するケースもあります。

出産が骨盤底筋にダメージを与えることもある

骨盤底筋は、子宮や膀胱などの臓器を支えている筋肉です。出産で骨盤底筋群が損傷することがあります。また、妊娠によって重くなった子宮を支えるストレスもかなり大きいものです。このように骨盤底筋群がダメージを受け、筋力が弱まると、骨盤内にある子宮や膀胱、直腸をしっかりと支えられなくなります。これが、便失禁の原因となることがあります。

産後に適切なケアがされなかったり、出産の回数が多かったりすると、骨盤底筋が受けたダメージが修復されにくくなります。加えて、加齢による筋肉の衰えによって、出産から何年もたってから便失禁を発症するケースもみられます。

産後の便漏れを治療するには

出産が原因の便失禁であっても、治療法は他の便失禁の場合と変わりません。保存療法から始め、それで効果が得られなかった場合には、他の理学療法や外科的療法を検討するという流れになります。

ただし、骨盤臓器脱などの病気と便失禁の両方の症状がある人は、骨盤臓器脱の治療を最初に行う必要があります。また、産後半年を過ぎても便漏れが改善されない場合には、早めに専門医に相談しましょう。

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