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皮膚が部分的に白くなる「白斑」とは?

更新日:2018.01.30
公開日:2016.06.14
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

皮膚の色素が抜けて、皮膚の色が部分的に白くなったり薄くなったりする白斑(はくはん)。正式名称は「尋常性白斑」と呼ばれます。ここではドクター監修のもと、白斑のタイプや症状、原因、治療方法などの概要を解説します。

皮膚が部分的に白くなる白斑(はくはん)のうち、後天的な理由によって発症する「尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)」について見ていきましょう。

皮膚が部分的に白くなる病気

何らかの原因によって、肌の色素細胞であるメラノサイトが減少したり消失したりすることで、皮膚の色が部分的に白くなってしまう病気を、一般的に「白斑」といいます。

多くは尋常性白斑と呼ばれるもの

白斑は、色素が失われる脱色素疾患が生まれつき(先天性)のものと、生まれてから何らかの原因によって発生する後天性のものに分けられます。後天性脱色素斑の代表的な病気が「尋常性(じんじょうせい)白斑」と呼び、白斑患者の約6割を占めるといわれています。

症状について

症状は、白くなる部分と正常な皮膚の境界線がはっきりしている場合が多く、その形や範囲もさまざまで、白斑同士が合わさって大きくなることもあります。

尋常性白斑については詳しくは『尋常性白斑とは?』をご覧ください。

白斑の原因は?

尋常性白斑について、はっきりとした原因はまだ判明していません。しかし、これまでの研究によって原因として考えられるものはいくつかあがってきています。後天的な理由が原因と考えられている尋常性白斑の場合は、自己免疫疾患や神経系の異常、遺伝的なものなどが関係するのではないかといわれています。

白斑の原因については『白斑ができる原因って?』をご確認ください。

尋常性白斑はさらに2つの種類に分けられる

尋常性白斑は、さらに「非分節型」と「分節型」に分類することができます。その理由は、尋常性白斑の種類によって治療法が異なるためです。これまでは、発症した後に非分節型か分節型のどちらかに分類されるという「未分類型」もありましたが、現在は以下の2つになっています。

非分節型(汎発型)白斑の症状と原因、治療法

非分節型は、汎発型と呼ばれることもあり、白斑の症状は年齢問わずあらゆる世代に生じます。発症する部位としては、皮脂が多く出る部分や手足の外からの刺激が加わりやすい部分、腰、腹、皮膚が擦れやすいところ、顔、首など、身体中に現れます。徐々に進行し、白斑の数が増えると、左右対称で見られることもあります。原因としては、免疫が自分自身の細胞を敵と認識してしまう自己免疫疾患との関連性が有力視されており、治療には、ステロイド外用薬の塗布や紫外線療法、レーザー療法などが行われています。

分節型白斑の症状と原因、治療法

症状は、小児または30歳以下の方に生じやすく、神経の通り道に沿って身体の片側のみに白斑が出てきます。顔や首にできやすく、 数か月~半年の間に一気に現れます。原因には、自律神経系に何らかの障害が起きたという説が有力です。ステロイド外用薬では効果が出にくいため、紫外線療法やレーザー療法などで治療が行われています。

白斑症状の原因については『白斑ができる原因って?』、治療法の詳細については『白斑の治療にはどんなものがあるの?』で詳しく解説しています。

化粧品の使用による白斑トラブル

数年前、美白化粧品に含まれる成分が原因で、2万人近くの使用者の肌に白斑が現れたトラブルがありました。これは尋常性白斑とは異なり、化学物質が原因の脱色素斑です。

化粧品による白斑症状について、詳細は『化粧品で白斑が起きた理由とは?』で詳しく解説しています。

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