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高齢者に多く発症する「老人性白斑」とは?

更新日:2018.01.30
公開日:2016.06.14
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

皮膚の一部の色素が白く抜けて起きる白斑は加齢が原因で発症することも多く、50代では7割の人に発症しているといわれます。この、中高年者によく見られる「老人性白斑」について、特徴や治療方法を詳しく解説します。

主に高齢者の皮膚に小さな白斑が複数発症する「老人性白斑」。どのような原因で起き、どのような特徴があるのでしょうか。

加齢によって起こる「老人性白斑」

白斑とは、全身の皮膚に白い斑点を生じる皮膚の疾患ですが、老人性白斑は、中高年以降に多く発症し、50代では70%程度の人に起きるともいわれています。このように加齢に伴って発症する白斑を「老人性白斑」と呼びます。

子供から成人まで発症するといわれる一般的な「白斑」については、根本的な原因がいまだ明らかになっていません。しかし、この老人性白斑については、老化や紫外線が原因であることがわかっています。

老人性白斑の特徴

老人性白斑は、先にも紹介した通り、50代以降に発症する患者さんが増えますが、中には30代で起こるケースもあり、女性より男性に多く生じるといわれています。

老人性白斑の症状は、手足や背中、腹部など全身の皮膚に、数ミリ程度の白い斑点が散らばるように生じるのが特徴です。斑点の数は、数個から十数個と人それぞれで、色についても完全に色素が抜けないケースがあるなど、白斑部の白さの程度にも個人差があります。

また、老人性白斑の場合、白い斑点が他の部位に広がることはなく、拡大したり別の病気を発症したりすることもありません。痛みやかゆみも特に起きることはないといわれています。

老人性白斑に有効な治療法は?

老人性白斑の治療法は、いまだに確立していません。特に痛みやかゆみなどの症状が現れるわけではないため、気にならないようであれば治療を施す必要はありません。治療を行う場合は、ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏、紫外線照射などの方法を試すことがあります。ただし、その有効性は症状の程度や個人差もあることから、保証できないのが現状です。

カモフラージュメイクによって隠す方法も

白斑ができる部位によっては、見た目が気になるという方も多く、その点から生活の質(QOL:Quality of Life)が下がってしまうことがあります。そのような場合に、白斑をメイクでカバーしたり、白斑と正常な皮膚の境目をメイクで馴染ませ、目立たないようにしたりする「カモフラージュメイク」を施す方法が行われることもあります。このメイクによって気持ちを明るく保てる患者さんは多いものの、治療ではないため保険適応はなされません。

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