全身性エリテマトーデスの原因とは

更新日:2016/12/09 公開日:2016/06/25

全身性エリテマトーデスの基礎知識

皮膚や関節、内臓や中枢神経などさまざまな症状を引き起こす難病「全身性エリテマトーデス」。この病気について原因はまだ解明されていませんが、現時点で原因と考えられる点についてドクターの記事で解説します。

全身性エリテマトーデスの発症には、どのような原因が考えられるのでしょうか。現時点で原因、要因と考えられているものについて解説します。

全身性エリテマトーデス(SLE)の原因は未解明

全身性エリテマトーデスは、英語でSystemic Lupus Erythematosusといい、その頭文字をとってSLEと呼ばれています。発熱や倦怠感、食欲不振、特徴的な顔面の赤い蝶形の皮疹、レイノー現象などの症状で始まることが多く、その後、関節炎、内臓の異常なども現れるようになります。ただし、症状の現れ方や進み方は人それぞれです。

SLEの原因はいまだに解明されておらず、日本では難病に指定されており、医療費補助の対象となる「指定難病」となっています。

詳しい原因が判明していないとはいえ、現時点では免疫の働きの異常によって自分の体を自分で攻撃してしまう「自己免疫疾患」と考えられています。

通常、人間の身体は、外部からなんらかの刺激があると、免疫の働きによって自分の体を守る抗体を生み出します。しかし、SLEの場合、遺伝的な要素に紫外線、感染や薬剤などが原因となり、この抗体を作るリンパ球が過剰に活性化するトラブルがおきます。この時に異常に産生された抗体が自分の体を攻撃してしまい、その結果、全身の臓器に影響を与えてさまざまな症状を引き起こすのではないかと考えられています。

遺伝的要因の関与について

SLEは、遺伝的な要因が関係していることが指摘されています。しかし、すべての人が遺伝によって発症するわけではありません。遺伝的な要因、海水浴などで強い紫外線を長く浴びたり、冷えや風邪などのウイルスに感染したりする環境の要因が複合的に関与して発症するといわれています。そのほか、外傷や外科手術、ときには薬剤なども誘因となると考えられています。

女性ホルモンとの関与について

SLEを発症している患者の男女比は1:9と、女性の割合が圧倒的に多く、特に20〜30代に多く発症することがわかっています。中でも生理がある時期の女性、ときには妊娠や出産などをきっかけに発症することもあるので、SLEは女性ホルモンによって免疫のバランスが崩れることで発症するのではないかとも考えられています。

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