全身性エリテマトーデスの症状とは

更新日:2017/03/17 公開日:2016/06/25

全身性エリテマトーデスの基礎知識

全身性エリテマトーデス(SLE)は発熱や倦怠感のほか、皮疹、脱毛や関節炎や腎臓や肺など全身にさまざまな症状が出る病気で、国から難病に指定されています。実際、どのような症状が現われるのか、また、どのように進行するのかをドクター監修のもと解説します。

全身性エリテマトーデスは、その名の通り、全身にさまざまな症状が現れる病気です。具体的にどのような症状があるのか、また、症状の進み方などを解説します。

全身性エリテマトーデス(SLE)の症状の現れ方

SLEは症状の現れ方やその程度、また、進み方にも個人差があるため、ここで紹介することは必ずしも全ての人に当てはまるものではありません。しかし、SLEになると一般的には全身にさまざまな症状が現れて、よくなったり悪くなったりを繰り返しながら慢性化していきます。

初期症状としては、光線過敏、発熱や全身のだるさ、疲労感、脱毛、食欲不振、体重が減るなどの全身症状のほかに、皮膚や関節や腎臓、神経などの各部に症状が現れます。また、月経期の女性の場合は、生理の始まりには症状が治まり、生理の後半になると症状が現れるといった特徴もあります。

全身性エリテマトーデスで見られる部位別の症状

皮膚に出る症状

全身性エリテマトーデスでは、次のような皮膚の症状が現れます。

  • 頬にできる蝶のような発疹
  • 鼻から両頬にかけて、蝶が羽を広げた形に見える発疹(蝶形紅斑)が特徴です。患部は赤く少し盛り上がっていますが、痛みはありません。

  • 日光過敏症
  • 強い紫外線に皮膚が反応して発疹が出ることがあり、場合によっては水ぶくれや発熱を引き起こします。ただし、この症状は全身性エリテマトーデスに限った症状ではないので専門医に診てもらいましょう。

  • 口内炎
  • 頬の内側や口の奥などの口腔内に、痛みのない口内炎ができることがあります。

  • レイノー現象
  • 寒冷の刺激によって特定の指の血流が障害されて白く蝋のようになることがあります。

  • 中央が白くなる円形の発疹
  • 顔面や耳、胸部、頭部などに、中央の色素が白く抜けたようになります。円板状の発疹(ディスコイド疹)が見られることもあります。

  • しもやけのような発疹
  • SLEではしもやけのような発疹が出ることもあり、手や足の裏などに特に出やすいです。

関節症状

SLEになると、手指やひじ、ひざなどの関節に痛みが出ることも多いです。手指が腫れる関節炎はおよそ9割の患者に生じるといわれ、痛みの場所が毎日変わることもあります。この場合、関節リウマチと勘違いされるケースもありますが、SLEは関節リウマチのように骨が壊れるといったことはありません。

内臓疾患(臓器症状)

患者のおよそ半数が「ループス腎炎」と呼ばれる腎臓障害を発症します。ネフローゼ症候群を発症した例では予後が不良であり、そのほか、心臓では心膜炎、心内膜炎、心筋炎、肺では胸膜炎、肺出血、間質性肺炎などの症状が現れることがあります。いずれも進行して重篤な状態になることもあり、早期の治療が必要です。しかし、内臓に起こる症状には個人差があり、発症しない方もいます。

精神神経症状

中枢神経の症状として多いのは精神症状です。うつ症状のほかに、失見当識(しつけんとうしき)と呼ばれる日時や自分がいる場所、周囲との関係性が認識できなくなる状態や妄想が現れることがあります。また、神経症状として片頭痛やけいれん、てんかん、脳血管障害を起こすこともあります。

SLEで見られる主な症状をご紹介しましたが、症状は実に多彩です。中にはSLE以外の病気で起こる症状もあります。自己判断せず、気になることがあったら病院で診てもらいましょう。

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