全身性エリテマトーデスの診断には、どんな検査が必要?

更新日:2016/12/09 公開日:2016/06/25

全身性エリテマトーデスの検査・治療法

全身性エリテマトーデス(SLE)の診断は、医師の所見をはじめ、血液検査や尿検査などの結果をアメリカリウマチ学会の分類基準などに照らし合わせて総合的に行われます。ここでは、SLEの診断に必要となる検査について詳しく解説します。

全身性エリテマトーデスの診断は、アメリカリウマチ学会の分類基準と照らし合わせて行われます。その際、どのような検査が必要になるのでしょうか。主な検査項目と調べる内容について解説します。

全身性エリテマトーデス(SLE)の検査項目って?

SLEでは身体のどの部分で、どの程度、症状が進行しているかを調べるために血液検査と尿検査は不可欠な検査です。

血液検査

血液検査では主に「白血球」や「血小板」について調べます。

SLEになると白血球や血小板が減少し、アメリカリウマチ学会の分類基準では白血球が4,000/ mm3未満、血小板が100,000/ mm3未満をひとつの目安としています。そのほかに、リンパ球の減少や溶血性貧血なども分類基準の項目のひとつです。

その他、特殊な検査になりますが、抗核抗体、抗dsDNA抗体、抗Sm抗体などを測定することで診断をします。

尿検査

尿検査では、1日に0.5g以上のタンパク質が尿中に継続して確認されるかどうかを調べます。尿検査を行うと、SLE患者さんのおよそ半数がかかるといわれる「ループス腎炎」などの腎障害の有無を調べることもできます。

そのほかの検査

血液検査と尿検査のほか、骨・肺・心臓のレントゲン検査、皮膚や腎臓の組織検査、心電図や超音波検査などを行うことがあります。

全身性エリテマトーデスの診断は総合的に行われる

全身性エリテマトーデスは、患者によって現れる症状や発症する部位が多様なため、他の病気との判別がとても難しい病気です。そのため、診断は機械的に行うのではなく、専門の医師による所見や検査結果から総合的に行われます。

また、SLEは一時的に症状が治まる「寛解」と症状が再び悪化する「再燃」を繰り返します。症状が治まっても「病気が治った」と自己判断せずに、医師の指示通りに適切な治療を受けることが大切です。