一時的な近視「仮性近視」の進行を防ぐ方法

更新日:2016/12/16 公開日:2016/06/23

近視の基礎知識

一時的な近視といわれる「仮性近視」。そのままの生活を続けると、本当の近視になってしまうこともあります。仮性近視は、早めに対応して進行を防ぐことが大切です。メカニズムから予防法、治療まで、ドクター監修のもとご説明します。

星合繁先生

この記事の監修ドクター

ほしあい眼科 院長
星合繁先生

一時的な近視といわれる「仮性近視」は、早めの対応が重要といわれています。そのメカニズムと対処法についてご紹介します。

仮性近視とは?

仮性近視とは、本当の近視ではなく、目の調節による一時的な近視のことを言います。近くを見続けたりしたときに、目のレンズを調節する筋肉の縮んだ状態が続き、レンズが薄くならなくなってしまうため、遠くが見えにくくなってしまう状態を言います。筋肉が回復することで症状もよくなるのですが、目の緊張を取り除かないで放置していると、仮性近視から近視へと進行する場合もあるため、注意が必要です。

仮性近視はなぜ起きる?

通常の目のメカニズム

通常の目であれば、毛様体筋という目の筋肉を使い、眼球の中のレンズを膨らませたり伸ばしたりしています。この働きにより、レンズの厚みを調節し焦点を合わすことができています。

仮性近視のメカニズム

近いものをずっと見続けるなどをした場合、毛様体筋が過度に収縮した状態が続き、緊張してしまいます。そのため、通常のように柔軟にレンズの厚みを変化させることが難しくなり、焦点が合わせにくくなってしまいます。

仮性近視の進行を防ぐ方法

仮性近視の状態が続くことで近視へと進んでしまうことから、進行を防ぐ方法が必要です。

ここでは、進行を防ぐ具体的な方法をご紹介します。

正しい姿勢で見る

机で本などを見るときは目から30cm以上離して、背筋を伸ばし正しい姿勢で見ましょう。正しい姿勢で明るいところで見ることが眼の負担を最小限にする方法です。

長時間、同じ作業をしない

長時間近くを見続けることは、近視の進行につながることもあるため、 60分以上近くを見続けないようにすることが望ましいです。

近くを見た後は、○○をしよう!

遠くをボーッと見るのもよいが、遠くと近くにピントを動かす作業も大切です。1時間近くを見たら、15分くらいは、キャッチボールなどのスポーツをしたり、家事を手伝ったりして目を動かすこともおすすめです。

基本的な生活習慣を整える

早寝早起き、バランスのよい生活で身体の状態を整えることも大切です。

仮性近視の治療方法

病院やクリニックのおこなわれている主な治療方法をご紹介します。

点眼による治療

寝る前に、毛様体筋の緊張をとる目薬を点眼します。点眼後30分から1時間で毛様体筋の緊張が取れ、その状態が3~4時間続きます。それを毎日くりかえすことで、毛様体筋が緊張し続けないようにします。

ワックによる望遠順応治療

ワックという機械を使い、毛様体筋の柔軟体操や望遠順応を行います。機械をのぞいて両目で遠近感のある写真を見て治療します。写真が離れたり近づいたりするのを目で追っているうちに、毛様体筋が緩んだり縮んだりし、緊張が取れ、仮性近視の改善を促す方法です。

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