猩紅熱はどうやって治療するの?

更新日:2017/04/25 公開日:2016/06/21

猩紅熱(しょうこうねつ)の検査・治療法

猩紅熱(しょうこうねつ)は、ごくまれに学校や幼稚園などで流行することがある病気です。今回は、猩紅熱と診断されたらどのようにして治療をするのか、また、治療中に気をつけたいことなどについて、ドクター監修のもとで説明します。

猩紅熱の主な治療法は、ペニシリン系抗生物質(アレルギーのある場合はエリスロマイシン、第一セフェム系)の内服治療です。詳しく説明していきます。

猩紅熱はなぜ起こるの?

のどの痛みや全身に赤い発疹が出る猩紅熱は、A群溶血性レンサ球菌(溶連菌)による感染症の一つです。

溶連菌は、保菌者の咳やくしゃみといった飛沫に含まれる細菌を吸い込んだり、細菌が付いた手で鼻や口の粘膜に触れたりすることで感染します。

この溶連菌が産生する発赤毒素に対して免疫がない場合、猩紅熱を発症します。一般的な溶連菌感染症に比べて猩紅熱をくり返すことがほとんどないのは、発赤毒素に対する抗体の持続期間が長いためと考えられます。

猩紅熱の治療

猩紅熱の治療では、主にペニシリン系抗生物質を使用します。ペニシリン系抗生物質にアレルギーのある場合は、エリスロマイシンという別の抗生物質を用います。また、第一世代のセフェム剤を使用することもあります。これらの抗生物質は、猩紅熱の原因となるA群溶血性レンサ球菌(溶連菌)に対して効果を発揮します。

咽頭ぬぐい液による抗原迅速試験や、のどの菌を採取して培養する咽頭培養などによって診断がつき次第、抗生物質の投与を開始します。ほとんどの場合、入院は必要ないので、抗生物質は内服で処方されます。内服を開始すると、たいていは1~2日ほどで熱が下がり始めます。のどの痛みも1週間程度で落ち着くことがほとんどです。

抗生物質を内服するときに大切なのは、指示された服用期間を守ることです。リウマチ熱や急性糸球体腎炎などの合併症の予防のため、抗生物質は10日間以上、確実に服用することが大切です。症状が治まったからといって途中で内服を中止すると、症状の再燃や合併症を併発してしまう可能性があり、非常に危険です。

猩紅熱の抗生物質以外の治療法

抗生物質以外に使用される薬としては、皮膚のかゆみが激しい場合などに使用される抗ヒスタミン薬や軟膏があります。

猩紅熱の治療中に気をつけたいこと

猩紅熱では、39℃を超える高い熱が出るので、体力を消耗します。薬を飲んでいる間は安静にすることが大切です。きちんと栄養や水分を補給して、十分な睡眠を取りましょう。入浴は体温が37℃以下の状態が24時間持続するまで避け、濡らしたタオルなどで汗を拭きとる程度にとどめましょう。

のどが腫れていると強い痛みが生じる可能性があるので、その場合はなるべく刺激の少ない食事をとるように心がけましょう。また、舌やのどの炎症が早く治まるように、うがいなどで口腔内を清潔に保つことも大切です。

他人への感染に注意

他人に感染するのを防ぐためには、マスクを着用し、うがい・手洗いをしっかり行いましょう。そして、猩紅熱の疑いがあるときは、できる限り人混みを避けるように意識してください。

子供が猩紅熱にかかった場合は「いつから学校(または幼稚園・保育園など)に行けるのか」という点が気になると思います。実は、感染症法では明確な決まりがありません。一般的には、治療によって熱が下がり、抗生物質を服用しはじめてから24時間以上が経過していれば、登校・登園が可能と考えられています。

猩紅熱にかかった後、糸球体腎炎や一過性の血尿などが起こることが知られています。しかし、現在の日本では、糸球体腎炎が流行していないため、頻度の低い合併症となっています。

公式アプリ

fem.
fem.

毎日1つ。ドクター監修の簡単ヘルスケア・ビューティー習慣!