早めの対応が鍵!突発性難聴の治療法と症状や原因について

更新日:2016/12/16 公開日:2016/06/17

突発性難聴の治療法

突発性難聴は検査の結果から薬物療法中心の治療が行われます。薬物療法に使用される薬の種類と効果、薬の副作用はどのようなものがあるか、また、聴力の改善に影響する治療開始のタイミングについてドクター監修のもと、解説します。

突発性難聴の治療として行う薬物療法と、適切な治療のための受診のタイミングを見ていきましょう。

突発性難聴の治療法とは?

突発性難聴は明確な原因が見つかっていないため、確実に治る治療法もまだはっきりとは解っていません。そのため、いくつかの突発性難聴に有効とされている治療が行われます。突発性難聴の基本は薬物療法で、複数の薬を組み合わせて用いる多剤併用療法になります。場合によっては、専門の医療期間に入院し、高気圧酸素療法などを行うこともあります。

突発性難聴の治療でおこなわれる薬物療法

突発性難聴の薬物療法では、難聴の程度や発症してから経過した日数、年齢などを考慮のうえ薬が処方されます。

薬物療法で処方される薬

薬物療法には副作用を伴うことや、薬の飲み合わせ、持病への影響なども考えられるため、現在服用している薬剤や糖尿病、胃潰瘍などの有無も確認します。突発性難聴の治療に使用される主な薬は次の種類になります。

・ステロイドホルモン剤

急に起こる神経麻痺を改善する作用があります。

・脳循環改善剤

内耳の血行を改善する効果があるとされています。

・ビタミンB12製剤

内耳の神経系の働きをスムーズにさせる効果のあるとされているビタミンです。

薬物療法での副作用

ステロイドホルモン剤と聞くと、副作用を心配される方も少なくありません。しかし、糖尿病や胃潰瘍などの持病がなければ、突発性難聴の治療に使用される期間の量では副作用の心配はほとんどありません。

糖尿病の人がステロイドホルモン剤を使用した場合は、血糖値が上昇するため、血糖値コントロールを同時に行う必要があり、内科との連携が必要となります。ステロイドホルモン剤の副作用には消化管粘膜へのダメージもあるため、場合によっては胃粘膜の保護や胃酸分泌を抑える薬の服用が必要になります。また、妊娠中や授乳中の突発性難聴の治療には、産婦人科と連携のもと、母子共に安全な薬剤が使用されます。

突発性難聴は早期治療が重要

突発性難聴は早期に治療を始めることが重要とされています。

難聴の症状を自覚してから約48時間以内の適切な診断と治療開始により、多くの人に聴力の改善がみられます。しかし、1週間を過ぎると聴力の改善が困難になることが多くなり、1ヶ月を過ぎると聴力の改善が極めて困難になります。すぐに病院へ行くことができず、早期治療が困難な場合は、遅くとも難聴を発症してから2週間以内に治療開始することが望ましいとされています。

突発性難聴は完治する?

突発性難聴は、適切な治療を受けて難聴が完治する確率は約1/3と言われます。その他の患者は、改善はするものの難聴や耳鳴りの後遺症が残る場合と改善しない人に分かれ、特に高音の難聴は治りにくいとされます。突発性難聴は内耳の循環障害が原因なので、手術などの外科治療での改善は望めません。

突発性難聴は検査の結果から個人に合った適切な治療を、できるだけ早期に始めることが大事です。耳に異常を感じたら、迷わず耳鼻咽喉科の専門医を受診しましょう。

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