歯肉炎とはどんな病気?

更新日:2017/03/22 公開日:2016/06/23

歯肉炎の基礎知識

歯肉炎という病名はよく聞くものの、大変な病気とは誰しもが思わず見過ごしがちです。ここでは歯肉炎という病気はどのような病気で、何が原因で起こるのか、その症状と治療法をドクター監修の記事で説明します。

歯肉炎について、その原因と症状、治療法のポイントを見ていきましょう。

歯肉炎とは

歯肉炎とは、歯肉が赤く腫れたり、出血したりしている炎症状態のことを言います。炎症は歯肉に限局しており、歯の動揺や歯を支えているあごの骨の吸収、歯の根を取り囲む結合組織までは及んでいません。

歯肉を手で触ると、ぶよぶよとしており、出血することもあります。また、歯肉が病的に腫れることで見かけ上の歯肉溝(歯のエナメル質と歯肉の境目にある溝)が深くなり、仮性ポケットが形成されます。

症状が軽い場合、痛みはほとんどないのでそのまま放っておく人も少なくありません。しかし、そのままにしておくと歯周炎に進行してしまい、歯を支えているあごの骨の吸収が始まったり、歯の動揺や咬むことが困難になるなど、症状が内部に向かって悪化していきます。

こうなると完全に元の状態に戻すことはできません。歯肉炎のうちに早期に正しい治療を行うことが大切です。

歯肉炎の原因

正常な歯肉は一般的にピンク色をしていて、歯を取り囲む歯肉(遊離歯肉)は引き締まっています。それが、歯磨きを怠ったり歯ブラシの毛先が、届いていなかったりすることで、炎症の原因となるプラーク(歯垢)が溜まります。また、他の何らかの原因(ホルモンバランスの乱れや栄養障害など)による全身的な疾患により免疫力が低下し、口腔環境のバランスがくずれると歯肉炎を発症します。また、身体の抵抗力が落ちているときに発症することもあります。

主な原因はプラーク中の細菌です。口腔清掃が行き届いていない場合、プラークが歯の表面に蓄積しはじめ、およそ9~21日ほど経過すると歯肉炎の状態が確立します。しかし、歯肉炎になった場合でも、きちんと歯磨きをして口腔環境を清潔に保ったり、生活習慣を改善したりすると症状は消退していきます。

歯肉炎の原因について詳しくは『歯肉炎の原因となるものとは?_』をご覧ください。

歯肉炎の症状

歯肉炎になると、以下のような症状が現れます。

  • 歯肉の境目がはっきりせず、丸みを帯びてぶよぶよしたり、赤く盛り上がって炎症症状を呈している。
  • 歯肉から出血することがある。

特に、歯肉からの出血では、歯磨きの際に力を入れすぎているせいだと勘違いして、磨くのをやめてしまい、さらに口腔衛生が悪化する人もいます。歯磨きはきちんと正しく磨けているかが大切です。

歯肉炎の治療法

まずはプラークコントロールを行いましょう。プラークコントロールとは歯磨きだけではなく、食習慣や生活習慣を改善し、身体の抵抗力をつけることもいい、歯肉炎の治療にはとても重要です。

歯肉炎は予防が第一で、次に早期発見・早期治療が原則です。正しい歯磨き方法を身につけ、口腔環境を正常に保つために、歯科医院で歯磨き指導を受けたり、歯石を除去してもらったりするのも良いでしょう。定期的に歯科検診を受診することも大切です。

歯肉炎の治療法について詳しくは『歯肉炎の治療と、日々のケア方法について』をご覧ください。

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