咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)の原因と治療について

更新日:2017/03/21 公開日:2016/06/22

咬合性外傷の検査・治療法

咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)の治療は、咬み合わせの調整と歯磨きなどによるプラークコントロールで炎症を抑えることが基本です。咬合性外傷の大きな原因の一つである歯ぎしりの治療も含めて、ドクター監修のもとで解説します。

ヘルスケア大学参画ドクター

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咬合性外傷の治療は、歯のかみ合わせの調整や歯磨きなどによって行われます。歯科医でしかできないものから、普段の生活のなかで私たちが実施できるものまでご紹介します。

咬合性外傷は歯の咬み合わせが原因

咬み合わせや歯並びが悪いため、ある特定の歯に力が加わったり、就寝中の歯ぎしりによっても過度の負担が歯や歯周組織にかかったりすることで、咬合性外傷をおこしやすくなります。

また、大きな虫歯を治療しないままにしておく、歯が抜けているのをそのまま放置したりすることで咬み合わせの不具合が起きることがあります。これらも、咬合性外傷の原因になります。

そのほか、治療で施された詰め物、かぶせ物で咬み合わせに不具合が出ることもあります。

いずれの場合も、歯肉の炎症を抑え、咬み合わせを調整する治療を行います。

歯周病を併発している場合がある

日本人の成人の8割が歯周病を発症しているといわれています。そのため、一次性咬合性外傷にかかっている場合でも多くの場合は歯周病を併発していると考えられます。

歯周病の初期は歯肉炎で、歯ぐきがムズがゆい、赤く充血したり、歯磨きの際に血がにじむ程度です。しかし、歯周病が進んで歯周炎になると歯周ポケットができて歯周組織が壊され、そこに咬み合わせの異常が重なると、二次性咬合性外傷を発症することになります。

また、免疫力が低下する全身性の病気、たとえば糖尿病なども、細菌感染が悪化し歯周炎が進行し、二次性咬合性外傷を併発する誘因となります。

一次性咬合性外傷と二次性咬合性外傷の違いについては、『咬合性外傷とは』をご覧ください。

咬合性外傷の治療方法

咬合性外傷の治療では、下記のようなアプローチが行われます。

観察、検査

まず、咬み合わせの状態を把握するために歯を観察、ポケットの深さや歯の揺れ具合を調べて、さらにレントゲンを撮って歯周組織の状態を詳しく検査します。また、歯周病の原因になるプラーク(歯垢 細菌の塊)のチェックを行います。

プラークコントロール

一次性咬合性外傷でも、二次性咬合性外傷の場合であっても歯周病を併発している場合は、歯磨きによって歯垢を除去するプラークコントロールを行います。

咬み合わせの調整

特定の歯だけが当たりすぎていたり、浮いていたりするような歯があれば、なるべく多くの歯に均等に咬む力が加わるように歯を削るなどして咬み合わせの調整をします。歯並びが悪い、咬み合わせに重大な異常があるようであれば、専門医による矯正治療が必要になることもあります。

歯ぎしりの治療

歯ぎしりは咬合性外傷の大きな原因の一つで、きちんと治療することが重要です。就寝中の歯ぎしりを改善するために、歯科医からマウスピースの使用をすすめられることもあります。マウスピースを使用することで、歯や歯周組織に加わる過度な咬合力を分散させて咬合性外傷が起こるのを防ぐことができます。

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