赤ちゃんがミルクを吐き戻す肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)とは

更新日:2016/12/16

肥厚性幽門狭窄症の基礎知識

赤ちゃんがミルクを大量に吐き戻してしまう、肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)。十分な栄養を摂取できなくなるため、注意が必要です。ここではドクター監修のもと、肥厚性幽門狭窄症について解説します。

赤ちゃんがミルクを吐くことは珍しくありませんが、肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)は繰り返し大量に嘔吐するため、成長にも影響を及ぼします。異変に気付いたらすみやかに医療機関を受診し、早めに治療を受けることが必要です。では、肥厚性幽門狭窄症とはどのようなものなのか、ご説明しましょう。

肥厚性幽門狭窄症とは

肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)は、生後2~3週間から3か月くらいまでの赤ちゃんにみられる病気です。幽門(胃の出口)の筋肉が厚くなって通り道が狭くなり、飲んだミルクが正常に腸へ流れなくなるため、ミルクを飲むたびに勢いよく大量の嘔吐をくりかえします。幽門(胃の出口)の筋肉が厚くなることでおこる病気であるため「筋肥厚性幽門狭窄症(きんひこうせいゆうもんきょうさくしょう)」ともよばれています。

体の発達が未熟な赤ちゃんが、飲んだものを吐いてしまうことはよくありますが、ミルクを飲むたびに大量に、勢いよく吐くことを繰り返す場合は、肥厚性幽門狭窄症の可能性があります。

初産の男の子に多い

肥厚性幽門狭窄症は、初産の子供に多く、なかでも男の子に多くみられるのが特徴です。なぜ男の子に多いのかは、今のところ明らかになっていません。割合は少ないものの、女の子や2人目以降の子供にみられることもあります。

肥厚性幽門狭窄症の症状と治療

心配なのは、子供の成長への影響です。赤ちゃんの成長にはたくさんの水分や栄養を必要とします。ところが肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)の場合ミルクを飲んでも胃より先にうまく流れないために水分や栄養を十分に体に取り込むことができません。本来は増えていくはずの体重がなかなか増えず、体重減少がみられることもあります。

また、くりかえす嘔吐によって脱水状態やミネラルバランスの崩れをひきおこします。

詳しくは『肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)の症状について』をご覧ください。

治療は、手術により胃の出口を広げる外科的治療が広く行われていますが、薬による保存的な治療法もあります。いずれの方法を選択するにしても、できるだけ早く治療することが重要です。

詳しくは『肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)の診断と治療について』をご覧ください。