卵巣腫瘍の検査について

更新日:2016/12/16 公開日:2016/06/23

卵巣腫瘍の検査・治療法

卵巣の腫れに気づいたら、その「腫れ」がどちらの卵巣にあるのか、どういうタイプの腫瘍なのかを検査する必要があります。卵巣腫瘍にかかった場合の具体的な検査方法や自覚症状について、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

お腹の中にある卵巣腫瘍の検査では、問診、触診・内診、画像診断、生科学検査などが行われます。それぞれの検査方法について、詳しく説明していきます。

問診

なんらかの症状のある場合には、まず問診で、下腹部の膨満感、痛み、腫れている感じがないかどうか、スカートやパンツのウエストがきつくなってきていないかなどを尋ねられます。

触診で、卵巣腫瘍の大きさ、硬いところや軟らかいところがないか、腹水は溜まっていないかなどを調べます。

内診では、卵巣の大きさや形だけでなく、癒着の有無なども診察します。正常な状態では卵巣に触れることは難しいですが、ある程度大きくなると、内診で触れることができるようになります。

卵巣は腹腔内では動きやすい臓器で、良性腫瘍では周囲との癒着は少なく、動かすことが容易ですが、卵巣がんの場合は、進行すると周囲と癒着する確率が高くなります。

画像診断

さらに詳しく調べる必要があるときは、超音波検査、CT検査、MRI検査などが行われます。画像診断は腫瘍を発見するだけではなく、悪性腫瘍との鑑別や種類の診断にも有効と言われています。

また、原始胚細胞(卵のもとになる細胞)から発生したと考えられる腫瘍で、全卵巣腫瘍の18~25%を占める類皮のう胞腫(皮様のう腫)の場合は、CTやMRIで特徴のある像が得られるため、手術前に診断することが可能です。

特殊な検査薬を点滴で人体に投与することでがん細胞に目印をつけるPET検査は、身体への負担が少なく早期に発見できるという魅力があります。しかし、他の検査で確定診断に至らない場合での使用が認められており、無症状では健康保険は適用されません。

生化学検査

採血検査によって、血清中に増加した腫瘍由来と考えられる物質(腫瘍マーカーやホルモンなど)を測定します。卵巣がんの場合、もっともよく検査される腫瘍マーカーは「CA125」です。人間ドックでも生化学検査を行うところがありますので、気になる人は人間ドッグ受診時に依頼するといいでしょう。

最終的な判断は

担当医は、以上の結果から、総合的にどのような腫瘍なのかを判断します。

しかし、その精度には限界がありますので、最終的には手術で摘出した腫瘍を顕微鏡で調べる「病理組織検査」によって診断を確定するのが原則とされています。

初期段階では無症状であることが多い卵巣腫瘍ですので、下腹部の異常を自覚したときは検査を受ける好機であると捉え、早めに受診することをおすすめします。どのような検査かを念頭におきながら、担当医に相談しましょう。

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