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内痔核の原因

更新日:2016/12/09 公開日:2016/06/25

痔核の基礎知識

内痔核を引き起こす原因と、そのメカニズムについて、こちらのドクター監修の記事でご紹介しています。便秘の他にもある肛門へ負担となってしまう行動や、食生活で注意すべき点に関しても解説します。

内痔核ができる原因でもっとも多いのが便秘だといわれていますが、排便をはじめとする肛門へのダメージだけが内痔核を発症させるとは限りません。内痔核の原因となることやどのようなことに注意すべきかなどを見ていきましょう。

一番の原因は便秘など、肛門への負担

内痔核ができる原因として考えられているのが、肛門部の血管がうっ血して静脈瘤になる、という説です。もう一つの原因として、肛門管内で内痔核を肛門括約筋に固定している支持組織がゆるむ、という説があります。 そして排便習慣がこれらの原因を引き起こす大きな要因の一つになっています。

便秘が内痔核の原因となるのは、肛門への負担が大きいためです。便秘は便が排出されず、長時間ずっと腸内に留まっている状態です。長く留まれば留まるほど、水分は吸収されて便が硬くなっていきます。

硬くなった便を排出するには、肛門付近にかなり力を込めなくてはなりません。力が入り、緊張状態になった肛門周辺の静脈は血行が悪くなり、血液が滞留しやすい状態です。

便秘になると、排便しようといきむたびにこの緊張状態が起こります。結果、肛門周辺の血液が滞留し、内痔核を形成するのです。また、便秘を解消しようと長時間トイレに座っているという状態もよくありません。血液の流れを阻害する理由のひとつが、長時間同じ姿勢でいることです。座りっぱなしも立ちっぱなしも血行を悪くします。

他にも、重いものを持つなど体に力が入るような行動をとっていると肛門にも力が入ってしまい、負担となるので注意しましょう。

妊娠や出産が内痔核の原因となることも

女性の場合、妊娠や出産が原因で内痔核を発症することも珍しくありません。妊娠すると膀胱と腸の間に位置する子宮の膨らみにより、腸が圧迫されます。そのため食生活に気をつけていても、妊娠中は多くの女性が便秘に悩まされることとなります。

腸があまり圧迫されていない妊娠初期のうちでも、黄体ホルモンの影響で腸の機能低下が起きたり、妊婦さん自身の運動不足によって便秘が起きたりしやすいため、注意が必要です。

子宮が大きくなるにつれて静脈がうっ血しやすくなることもあり、便秘でなくとも妊婦の多くが内痔核を発症しやすい状態であると言えます。実際、妊婦のうち70%近い割合が痔(内痔核の他の痔も含む)を発症したという報告もあるほどです。

妊婦の内痔核を予防するには、食生活の乱れや体の冷えを避けるようにします。安定期に入ってからは、無理のない範囲でなるべく運動しましょう。また、出産時のいきみは言うまでもなく肛門へ大きな負担をかけています。妊娠中は痔を発症しなかったという人も、出産時のいきみがきっかけで痔になることがあります。

この場合は出産後の食生活や生活習慣に注意しつつ、肛門へ負担をかけない生活をすれば次第によくなっていくケースが大半です。

内痔核の原因となる生活習慣の見直しも大切

内痔核を予防するには、生活習慣の見直しが重要です。たとえば、アルコールを毎日飲む習慣がある人は、少し摂取量を減らしたり飲む頻度を減らしたりしてみてはいかがでしょうか。

アルコールを摂りすぎると、肛門が腫れてしまいます。腫れとはつまり血液が集まっている状態で、内痔核を発症しやすいのです。

アルコール習慣がある人はこの状態が慢性的なものとなっているため、摂取量などを工夫しなくてはなりません。同じような理由で、香辛料の摂り過ぎにも注意すべきです。逆に、積極的に摂りたいのは水分です。水分不足は血流を悪くしたり便秘をまねいたりするため、こまめにアルコール以外の飲み物で水分を摂取するようにしましょう。

ちょっと同じ体勢を続けるだけで、内痔核の前兆、血液の滞留は誰にも起こり得ることです。しかし、生活習慣を改善すれば内痔核に発展するのを防ぐことができるため、すぐにでも始められるところから改善してみてください。

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