中鎖脂肪酸100%のMCTオイルでダイエット

更新日:2017/05/19 公開日:2016/06/23

オイル・ナッツ・調味料

MCTオイルは中鎖脂肪酸100%のオイルで、近年、ダイエットに効果があると注目されています。どのような特徴があり、なぜダイエットによいのか、また、日常生活へのとり入れ方や注意点などをドクター監修のもとご紹介します。

ヘルスケア大学参画ドクター

この記事の監修ドクター


ヘルスケア大学参画ドクター

MCTオイルがダイエットに効果的といわれる理由や利用方法などをご説明します。

母乳や牛乳にも含まれている中鎖脂肪酸とは?

MCTオイルのMCT(Medium Chain Triglycerides)とは「中鎖脂肪酸」のことで、MCTオイルは中鎖脂肪酸が100%のオイルです。中鎖脂肪酸はエネルギーをつくり出す働きがあり、母乳のほか牛乳やココナッツオイルなどに豊富に含まれています。

中鎖脂肪酸をはじめ油の主成分となる脂肪酸は、飽和脂肪酸という炭素のつながりの長さによって短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸の3つに分けることができます。一般に使われているサラダ油やオリーブオイルなどの植物油はほとんどが長鎖脂肪酸です。

中鎖脂肪酸は長鎖脂肪酸に比べると炭素同士の結合の長さがおよそ半分で、以下に示すように長鎖脂肪酸とは異なる性質をもっています。

MCTオイル(中鎖脂肪酸)の特徴

中鎖脂肪酸は栄養の吸収を高めつつ代謝を促し、身体に蓄積された脂肪を分解して排出する働きがあります。そのため身体が余分な脂肪や糖を吸収しなくなり、エネルギーを消費しやすくなるため、ダイエット効果を期待できます。

天然成分のMCTオイルにはどのような特徴がある?

中鎖脂肪酸100%、天然の成分でできたMCTオイルは長鎖脂肪酸の植物油に比べて水になじみやすく、消化吸収がよいことが特徴です。

代謝(栄養を必要な場所で利用する働き)の経路として、長鎖脂肪酸は静脈やリンパ管を通って脂肪や筋肉、肝臓に運ばれて一度分解や貯蓄が行われます。肝臓に貯蓄してあるグリコーゲン(緊急時の栄養のようなもの)がなくなってきたら、そこでようやく脂肪が分解されてゆっくりエネルギーとして消費されます。つまり必要に応じて利用されるため、身体に脂肪として蓄積されやすくなっています。

一方、中鎖脂肪酸は直接、肝臓へ運ばれるため、効率よくすぐに代謝ができるという違いがあります。つまり、摂取後に早く分解されてエネルギーとして素早く使うことができるので、他の脂肪酸に比べ脂肪になりにくいという点も中鎖脂肪酸の特徴の一つです。

さらに、中鎖脂肪酸は運動による疲れを和らげる効果があるので運動を長く続けられることが研究でも示されており、栄養補給として医療やスポーツの分野でも利用されています。

MCTオイルの見逃せないダイエット効果とは?

中鎖脂肪酸は消化吸収されやすく脂肪が溜まりにくいこと、また、体脂肪を燃焼させる「ケトン体」を効率よく生成できるなどの点でダイエットによいといわれています。

ブドウ糖に代わりエネルギー源となるケトン体

体内でエネルギー源となるブドウ糖が不足すると、身体は脂肪を燃焼させてエネルギーとして使うようになります。このときに肝臓で作られるのがケトン体です。ケトン体は、アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸という、3つの物質の総称です。通常、私たちの脳は、エネルギー源としてブドウ糖しか利用できないとされています。しかし、ケトン体は、ブドウ糖の代わりに脳のエネルギーとして使えるといわれているのです。脳以外にも、さまざまな臓器のエネルギー源になるともいわれています。

人間の身体には飢餓状態になると身体に蓄えた脂肪から肝臓でケトン体をつくり、エネルギーとして利用する仕組みがあります。しかし、身体の一番のエネルギー源であるブドウ糖が体内に十分にあると、通常ケトン体は発生しません。

ところが、中鎖脂肪酸はブドウ糖が身体に十分にあってもケトン体をつくり出す性質があります。しかも、長鎖脂肪酸に比べて約10倍のケトン体を生成できるので、MCTオイルはケトン体を効率よく作れるオイルなのです。

疲れにくい!運動系のダイエットにも効果

MCTオイルを摂取すると、ケトン体をエネルギー源にできるのでブドウ糖を温存できることが利点です。ブドウ糖の温存によって血糖値が維持されるため、お腹が空きにくく疲れにくくなるため、持久力の必要な運動も長く続けられるといった効果が期待できます。ダイエットに運動をとり入れる場合、持久力がアップするというMCTオイルの効果は見逃せない魅力でしょう。

手軽さも魅力!MCTオイルの効果的なとり入れ方

MCTオイルは味や匂いがなく、さっぱりしたオイルです。そのため、料理や飲み物、また、調味料に混ぜても料理などの本来の味や匂いを邪魔せずに利用することができます。

使い方は、たとえばMCTオイルをご飯に炊き込む、味噌汁に入れる、あるいはドレッシングやマヨネーズなどに混ぜるとよいでしょう。MCTオイルは混ぜるだけで手軽に使えるのも魅力です。

MCTオイルを上手に利用するための注意点

MCTオイルの上手な選び方と、毎日の食事にとり入れるうえでの健康上の注意点とはどのようなものがあるのでしょうか。

使用上の注意点

MCTオイルを選ぶ際には、純度の高いものを選ぶようにしましょう。不純物や別の油がブレンドされていると、本来の目的とは異なる効果が発現する可能性があるからです。

また、オイルの種類によっては、季節によって常温で溶けたり、固まったりなど特徴があります。使用の際は表示を確認するようにしましょう。たとえばココナッツオイルはすべての脂肪の中でもっとも安定し、酸化に対してももっとも抵抗性のあるオイルとされています。ほかのオイルが高温では成分が壊れて劣化してしまうのに対し、ココナッツオイルは180度までの高温に耐えられるという特性を持っています。

いずれのオイルも、空気と触れ合うことで酸化しますので、使用期限を守り、身体により新鮮なものをとり入れるよう心がけることが大切です。

健康上の注意点

MCTオイルはダイエットに効果がありますが、一度に多く摂取すると下痢や腹痛などの症状が現れることがあります。また、揚げ物や炒め物に使うと一般的な油より低い温度で煙が出てしまうため、仕上げにかける、あるいは和えるなどの使い方がおすすめです。

市販のものを利用するときは、一日に大さじ1~2杯などそれぞれの商品の使用方法に沿って適切な量を使ってください。特に、1型糖尿病の人や血糖値がかなり高い人の場合は、血中のケトン体が急に上昇するとケトアシドーシスという状態となり、嘔吐、腹痛、脱水症状などを引き起こし、進行すると意識障害や昏睡を起こして死にいたる可能性もあるので注意が必要です。MCTオイルを利用する場合にはドクターや栄養士に相談し、指示通りの量を守って使いましょう。

今すぐ読みたい

公式アプリ

fem.
fem.

毎日1つ。ドクター監修の簡単ヘルスケア・ビューティー習慣!