坐骨神経痛の原因と症状、治療法まとめ

更新日:2017/01/18

坐骨神経痛の基礎知識

坐骨神経痛は、腰痛などから始まり、お尻や太もも、すね、足先などが痛んだりしびれたりする、中高年に多い症状です。坐骨神経痛の原因や症状、治療法などについて、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)は、中高年に多い症状です。痛みやしびれが現れ、歩行障害を起こすこともあります。ここでは、坐骨神経痛の具体的な症状や原因、治療法など、ドクター監修の記事で解説します。

坐骨神経痛とは

坐骨神経痛は、病名ではなく症状を表すものです。腰から足にかけて伸びる「坐骨神経」が圧迫・刺激されることで現れる、痛みやしびれなどの症状を言います。多くは腰痛から始まり、お尻や太ももの後ろ側、すね、足先などに痛みやしびれが現れます。

坐骨神経痛の原因

高齢の方の多くは腰部脊柱管狭窄(ようぶせきちゅうかんきょうさく)が原因で坐骨神経痛が現れます。腰部脊柱管狭窄とは、腰のあたりにある脊柱管(神経が通る背骨の隙間)が老化などによって狭くなり、神経が圧迫された状態のことを言います。若い方の場合は、腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニアが原因となって引き起こされるケースが多いです。

坐骨神経痛の原因について、以下で詳しく解説します。

腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニア

椎間板とは、脊椎を構成する椎骨と椎骨の間でクッションのような役割をし、腰がスムーズに動くようサポートしている組織です。この椎間板の一部が膨隆(ぼうりゅう)したり、髄核が飛び出す症状を「椎間板ヘルニア」と言い、腰椎(腰の部位にある椎骨)の間にある椎間板に起こったものを「腰椎椎間板ヘルニア」と言います。

腰部脊柱管狭窄(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)

腰部脊柱管狭窄症は、生まれつき狭い傾向にある脊柱管が、加齢による腰椎や椎間板の変性などが加わり、さらに狭くなることで起こるとされています。

梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)

坐骨神経は、人体のなかでも一番長い神経で、お尻から足の指先にまでおよびます。そのため、ケガをしたり、スポーツをしたりすることなどによって、周囲の筋肉と坐骨神経が圧迫されると下半身の広い範囲で神経痛を引き起こすことがあります。

このような状態を「梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)」と呼びます。梨状筋はお尻にある筋肉。打撲やスポーツで梨状筋を使いすぎることにより梨状筋の下を通る坐骨神経が圧迫され、痛みやしびれが起こるのです。

そのほか、坐骨神経痛の原因には、脊椎や骨盤の腫瘍(しゅよう)、帯状疱疹(たいじょうほうしん)、糖尿病、坐骨神経が通う筋肉の圧迫など、さまざまな原因があります。

坐骨神経痛の原因について、詳しくは、『坐骨神経痛の原因とは』を参照してください。

坐骨神経痛の症状

坐骨神経痛のなかでも、とくに中高年の方に多くみられる症状としては、お尻、太ももの後ろ側、すねなどの痛みやしびれがあります。その症状は、足の一部分だけにみられる場合もあれば、足全体に強く感じる場合もあります。さらに、腰部脊柱管狭窄が原因となっている場合は、悪化すると麻痺や痛みによる歩行障害をともなうこともあります。詳しくは、『脚全体に現れる坐骨神経痛の症状』を参照してください。

坐骨神経痛の治療法

原因となる病気にかかわらず、まずは症状を和らげることが重要になります。痛みがあるときは、横になって安静にしているのがよいでしょう。さらに、炎症を抑えるために薬を使った薬物療法をはじめ、矯正・遠赤外線・マッサージなど手術以外の治療をしていきます。軽減しない場合や、膀胱や直腸などに障害が現れた場合は、手術が検討されることがあります。

詳しくは、『坐骨神経痛の治療法』を参照してください。

坐骨神経痛に関するまとめ

上記で紹介した病気や症状によるものだけでなく、原因が特定できない場合でも坐骨神経痛は起こることがあります。きちんと治療するためには、自分で症状を判断するのではなく、かかりつけの医師または整形外科で相談をしましょう。