坐骨神経痛の症状や原因、セルフチェック方法

更新日:2016/12/16 公開日:2016/07/28

坐骨神経痛の基礎知識

坐骨神経痛の症状には、どのようなものがあるのでしょうか? 体のどの部分が痛むのか、どのような痛みか、個人差があるのか…など、さまざまな坐骨神経痛の症状について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

下半身に起こるちょっとした痛みやしびれ。すぐによくなるだろうと放っておいてはいけません。それは坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)の症状かもしれません。身体のどの部分が痛むのか、個人差があるのかなど、坐骨神経痛の症状について紹介していきます。

坐骨神経痛とは

坐骨神経痛になると下半身の痛みやしびれ、力が入らなくなるなどの症状が現れることがあります。坐骨神経痛は坐骨神経が圧迫されることによって引き起こされるもので、「腰痛」と同じように症状の名称で病名ではありません。

坐骨神経とは、6つある腰椎のうち上から4番目と5番目の腰椎と、骨盤にある仙骨の前面からはじまり、足先まで伸びる人体の中でもっとも大きい神経です。

この坐骨神経がなんらかの原因で圧迫されたり、引っ張られたりすると、お尻から太ももの後ろ側にかけて痛みやしびれなどの症状を感じるようになります。坐骨神経痛の主な原因は椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、ぎっくり腰などです。骨盤や股関節の周りの筋肉が緊張したり、固くなったりすることによって神経が圧迫されて生じると考えられています。

坐骨神経痛を発症する原因

腰から足先までわたる坐骨神経に痛みやしびれが起きる坐骨神経痛は、さまざまな症状、病気が原因となって起こります。どのような原因があるか、いくつかあげてみましょう。

腰椎の椎間板ヘルニア

腰椎の椎間板ヘルニアの症状は、腰痛だけではありません。太ももやひざ、足首、つま先にまで激しい痛みがともなう坐骨神経痛を合併しやすいのが特徴です。ヘルニアの合併による坐骨神経痛では、くしゃみや咳、排便時など力んだ際にも痛みをともなう場合があります。

脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)

首から尾骨まで続く骨を脊椎(いわゆる背骨)と言いますが、その中には管状の空間があります。これを、「脊柱管」と言います。

なにかしらの原因により脊柱管が狭くなってしまうと、脊髄や馬尾神経、血管、そこから伸びている末梢神経の根本(神経根)が圧迫されてしまいます。これにより、さまざまな症状が現れる疾患が「腰部脊柱管狭窄症」です。

とくに高齢者に起こりやすいので注意をしてください。

部位や範囲から見るセルフチェック方法

坐骨神経痛は体のどの部位が痛むのか

私たちの身体にはたくさんの神経が通っています。そのなかでも、坐骨神経はお尻から足の指先にかけて伸びるもっとも長い神経です。そのため、坐骨神経痛の症状は、お尻や太もも、すね、ふくらはぎ、足先にかけて現れます。

また、感じる症状もさまざまで、鋭い痛みやしびれ、張りや冷感・灼熱感、締めつけ感などがあります。「どのくらい痛いのか?」といっても、痛みの質も人それぞれなのです。たとえば、針で刺されるような痛み、電気が走るような痛み、焼けるような痛み、衣服がすれるだけでも痛むなど、痛みの度合いは千差万別で人の数ほどあります。

痛みの範囲も人によって異なる

坐骨神経痛の痛みは、脚の一部分だけに強く感じることもあれば、脚全体に強く感じる場合もあります。

たとえば、お尻に痛みやしびれがある程度の人もいれば、座っているのもつらいほどお尻が痛む人もいます。また、体(とくに腰)を動かすと足の痛みが激しくなる人、足が激しく痛んでちょっと歩いただけでもつらくなるといった「間欠跛行(かんけつはこう)」を起こす人、さらには安静にしていても、眠れないほどお尻や足が激しく痛む人も。

このように、痛む場所や範囲、痛みの具合も人によって違います。

症状の疑いがある場合の受診のタイミングについて

痛みは疲れや歳のせいなどと我慢して、治療しないでいると、病状が進んだり、治りにくくなります。心配な症状があるときは、我慢しないで早めに医療機関を受診してください。

首や肩、腰や手足の痛みやしびれといった症状は、主に整形外科やペインクリニックなどで診てくれます。

さらに、整形外科では、首や肩、腰や背骨の病気や障害を診察・治療し、ペインクリニックは痛みの治療が専門です。一般的な痛み止めが効かない痛みや、原因となっている病気やケガを治療してもとれない痛みなどを診察・治療します。

坐骨神経痛についてまとめ

なかには前述した原因ではない坐骨神経痛も起こりうるため、きちんと治療するためには、自分で症状を判断するのではなく、かかりつけの医師または整形外科で整形外科で相談することをおすすめします。