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坐骨神経痛の治療法

更新日:2017/03/15 公開日:2016/07/28

坐骨神経痛の治療法

坐骨神経痛には、どのような治療があるのでしょうか。症状や程度によって治療が変わるのか、どれくらい効果があるのか、どこの医療機関を受ければいいのかなど、治療を受ける前の心得について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)は、症状や程度によってどのような治療法があるのか、その効果や受診する医療機関、治療を受ける前の心得などについて紹介します。

坐骨神経痛とは

坐骨神経痛とは、腰から足に渡って走行している神経「坐骨神経」が圧迫されたり過度に刺激されることで起こるとされる痛みやしびれのことです。痛みやしびれは、腰・おしり・太もも・すね・足先などで現れます。痛み方やしびれ方は、人によってまったく違うケースも多く、症状が進行すると歩行障害になることもあります。

原因としては、腰椎椎間板ヘルニア・腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)・梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)などがあげられ、神経や骨盤の腫瘍・帯状疱疹・糖尿病などの病気が引き起こすケースもあります。

坐骨神経痛の症状と原因についての詳細は『坐骨神経痛の原因と症状、治療法まとめ』の記事を参照ください。

坐骨神経痛の治療は症状をやわらげることが最優先

原因や病気にかかわらず、坐骨神経痛の症状をやわらげる治療を行います。最初は、薬物療法・矯正・遠赤外線・マッサージなど手術以外の治療を行い、それでも症状が軽減しない場合や、膀胱や直腸などに障害が現れた場合は手術も検討されます。

坐骨神経痛の治療法

坐骨神経痛の具体的な治療方法についてみていきましょう。症状よっては、適切な治療をすることで早期回復も見込まれます。

薬物療法

現在、坐骨神経痛を直接治す薬は、残念ながらありません。一般的に、症状をやわらげることを目的として「非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)」などの痛み止めが処方されます。「非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)」には便秘・吐き気などの副作用の懸念もあります。処方されたときの注意事項などをしっかり守り、副作用と思われる症状があったら医師に相談しましょう。

また、しびれや発作的に起こる鋭い神経の痛みには「神経障害性疼痛治療薬」、筋肉の緊張をやわらげ症状を軽くする「筋緊張弛緩剤」、血流を改善して症状をやわらげる「血管拡張薬」などが使われます。

詳しくは、『坐骨神経痛の治療で用いられる薬について』を参照してください。

神経ブロック注射

神経や神経の周りに局所麻酔薬を直接注射し、痛みの伝わる経路を麻酔薬でブロックすることで痛みをやわらげます。坐骨神経痛やヘルニアなどの激しい痛みのほとんどは、神経が炎症しているために生じています。そのため、神経ブロック注射で神経の炎症を抑えることは、神経の痛みの緩和が期待できるというわけです。

神経ブロック注射をうつと血流がよくなり、筋肉のこわばりも無くなるとされていますが、一度では取り除ききれないケースがほとんどのため、薬物療法と併用して行われます。

理学療法(リハビリテーション)

理学療法には、運動療法、温熱療法、装具療法(コルセットなど)、電気刺激療法などがあります。リハビリテーション科の医師や理学療法士などの指導を受けつつ、症状によって療法の組み合わせを変えながら治療が行われます。劇的な効果を期待して行われるものではありませんが、痛みがやわらぐ方もいます。

特に運動療法では、症状の改善だけではなく、運動を続けることによって脳内のドーパミンのシステムに影響があり、痛みがやわらぐ効果も期待されています。

認知行動療法・リエゾン療法

「友達と話している間は痛みを忘れた」といった簡単な行動日誌をつけるなど、痛みについての誤った認識を修正する「認知療法」と、痛みと行動の関係を知り、ストレッチやウォーキングなど日常生活でできることを増やしていく「行動療法」を組み合わせた治療法です。

また、リエゾン療法は、整形外科や心療内科・精神科など、複数の医師が連携(リエゾン)して治療にあたり、心と体の両面から治療を行う方法です。

脊髄刺激療法

痛みが脳に伝わってしまう前に、脳につながっている脊髄に対して弱い電流の刺激を送りこむことで痛みを緩和する方法です。薬物療法や神経ブロック療法などの治療で効果がでない場合に行われることがあります。

手術療法

薬物療法や神経ブロック療法など、その他の治療法で効果が見られない場合、手術により痛みを取り除く「外科的療法」を行います。

神経を圧迫している原因を取り除く方法と、痛みを発信している神経そのものを治療する方法があり、それぞれ症状にあわせて行われます。

坐骨神経痛の治療を受ける心得

まずは、自分の症状に合わせて、どのような診療科にかかればよいか調べておきましょう。首や肩、腰や手足の痛みやしびれを診療するのは、主に整形外科やペインクリニックなどです。わからなければ、かかりつけの医師に相談してください。

受診する医療機関が決まったら、受診前に痛みの原因や発生時期、痛む部位、痛みの強さなど坐骨神経痛の症状についての詳しい情報をメモしておきましょう。また、疑問もあればそれもあらかじめ質問事項としてまとめておくことをおすすめします。

痛みが長く続いて慢性化し、病状が複雑化している場合、一回の治療で痛みを無くすことは難しくなります。治療に時間がかかることもあるので、日常生活でやりたいことや改善したいことなどの治療目標を明確にし、それを主治医と共有して一緒に一歩ずつ進んでいくことが大切です。

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