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スカルプシャンプーとノンシリコンシャンプーの違いは?

更新日:2017.02.25
公開日:2016.07.26
ドクター画像
この記事の監修者
銀座禅クリニック 院長 コッツフォード 良枝

シャンプーにはどのような成分が含まれるのか、「スカルプシャンプー」や「ノンシリコンシャンプー」にはどのような特徴があるのか、ドクター監修の記事で解説します。また、それぞれが頭皮や髪に与える影響についても解説をしています。

シャンプーの分類について

シャンプーも含めた化粧品には、全成分表示が義務付けられています(ただし原料に含まれるごく微量の防腐剤などは表示しなくてもよい)。しかし、どのシャンプーを手に取っても、聞いたこともない名称の成分がいくつも表示されており、どのように判断すればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。

全成分表示において、2〜5番目に表記されているのが、洗浄力や安全性を左右する界面活性剤です。ここでは、主な洗浄成分について紹介します。

ラウルス硫酸塩、オレフィン(C14-16)スルホン酸塩など

こうした成分が含まれる硫酸・スルホン酸系シャンプーは、泡立ちがよく、洗浄力も強いのが特徴です。しかし、洗浄力が強い分、髪や頭皮に刺激を与えやすいのが難点。皮膚細胞や髪のタンパク変性、角層を破壊し、皮膚にトラブルを引き起こしやすいので、刺激に敏感な方にはおすすめできません。

石けん素地、ヤシ脂肪酸塩など

石けん系シャンプーも、泡立ちのよさと洗浄力の強さが長所です。頭皮への刺激も、硫酸・スルホン酸系シャンプーに比べ少ないと言えます。

しかし、髪に石けんカスが残りやすいため、ガサつきが出やすく、カラーをしている方は色持ちも悪くなってしまうというデメリットがあります。

ココイルグルタミン酸塩など

よく耳にするアミノ酸系シャンプーの一つですが、人体を構成するアミノ酸がベースであるため、頭皮に吸着しやすく、かゆくなることがあるのが特徴です。同じように髪にも吸着し、ヘアカラーの持ちも悪くなってしまいます。

また、泡立ちの悪さを補うために硫酸系洗浄剤を併用していることもあるため、注意が必要です。

ココイルメチルタウリン塩など

ベビーシャンプーにも含まれるほど、髪や頭皮にやさしい成分です。カラーにも影響が少ないので、安心して使えるでしょう。一方、泡立ちが悪く、洗浄力も弱いので、洗い心地に物足りなさを感じるかもしれません。

ココイルグルタミン酸塩、ココイルメチルタウリン塩が含まれるシャンプーをまとめて、アミノ酸系シャンプーと言いますが、一口にアミノ酸系シャンプーと言っても成分によって特徴が異なることを覚えておきましょう。

ラウレス-3酢酸塩など

石けんと類似した成分ですが、石けんカスが残らないのがお酢系シャンプーの特徴です。泡立ち、洗浄力にも優れ、髪・頭皮への刺激も少ない成分です。

頭皮や髪のケアに着目したシャンプー

頭皮のケアに適したシャンプーといえば、「スカルプシャンプー」が代表格です。また、ちまたには「ノンシリコンシャンプー」というものも存在しています。ここでは、これらのシャンプーの特徴や違いについて解説していきます。

頭皮環境を整える「スカルプシャンプー」

「スカルプ(scalp)」とは、「頭皮」という意味で、「スカルプシャンプー」は、頭皮のことを考えてつくられたシャンプーのことを言います。上記のうち、アミノ酸系シャンプーなどがこれに該当することが多いです。

一般的なシャンプーは、髪を美しくすることに重点を置いているものが多く、皮脂を落としすぎてしまう傾向があります。頭皮の皮脂というと、髪のベタつきやにおい、毛穴を詰まらせる原因になるなど、悪いイメージが強く、しっかり落としたほうがいいと思う人が多いかもしれません。

しかし、皮脂は、汗と交じり合って天然のクリームとなり、皮膚をコーティングして保護したり、肌表面を弱酸性に保ち雑菌の繁殖を抑えたりする働きがあるため、実は少なくなりすぎるのもよくないのです。

スカルプシャンプーは、頭皮の皮脂を落としすぎず、適度な状態に保つことを考慮してつくられています。これによって、理想的な頭皮環境に近づくことができるのです。

パーマやカラーリングをする人向け「ノンシリコンシャンプー」

「ノンシリコンシャンプー」とは、「シリコン」が入っていないシャンプーのことです。シリコンというと、白っぽい色をしたゴムのような素材をイメージする人が多いかもしれませんが、「シリコンオイル」といって、とろみのある油のような状態にしたものが、一般的なシャンプーには配合されています。

シリコンをシャンプーに配合する理由は、毛髪に被膜をつくるためです。これによって、髪の手触りをよくしたり、摩擦によるダメージを減らしたりすることができます。しかし、シリコンが毛穴を塞ぐといわれるようになったことから、ノンシリコンシャンプーが登場しはじめました。

しかし、現在では、シリコンにはそういった問題がないことが立証され、安全性の高い成分であることがわかっています。ただし、シリコンは、髪をコーティングするので、パーマ液やカラーリング剤の浸透を悪くするというデメリットが指摘されています。

求める効果によってシャンプーを選びましょう

スカルプシャンプーの中にも、ノンシリコンの製品はありますが、そもそもシリコンは、頭皮に悪影響を及ぼすような成分ではないので、スカルプシャンプーの全てがノンシリコンにこだわっているわけではありません。また、ノンシリコンシャンプーは、あくまでも、シリコンを配合していないシャンプーというだけで、頭皮ケアに特化した製品とは限りません。

頭皮環境をよくしたいのか、それともパーマやカラーリングの浸透をよくしたいのかなど、自分がシャンプーにどのような効果を求めているのかをよく考えたうえで、シャンプー選びをするようにしましょう。また、表示成分をよく読み、頭皮や髪に刺激を与えないものを選ぶことも大切です。

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