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歴史の短いフラーレン。安全性や毒性は大丈夫?

更新日:2016.12.09
公開日:2016.08.25
ドクター画像
この記事の監修者
銀座スキンクリニック 院長 坪内利江子

高い抗酸化力でエイジングケアが期待できる「フラーレン」。化粧品原料となったのは2005年とまだ新しい成分ですが、安全に使用できるものでしょうか?ドクター監修のもと、フラーレンの安全性について解説します。

フラーレンに含まれる成分や安全性について解説します。

そもそもフラーレンとは

フラーレンとは炭素のみで構成された物質です。炭素はもともと人の体を構成する物質の1つで、水素・酸素に次いで多く含まれ、無害で毒性はありません。

フラーレンは1985年にアメリカのライス大学とイギリスのサセックス大学の共同研究によって発見され、1996年にはその功績によって、ハロルド・クロトー、ロバート・カール、リチャード・スモーリーの3名がノーベル化学賞を受賞しています。現在では、化粧品だけでなく、医療への応用にも期待が集まっている、とても有用性の高い成分です。

 

フラーレンの安全性と毒性試験

フラーレンの安全性試験については、原料メーカーである「ビタミンC60バイオリサーチ社」が第三者機関によるさまざまな試験を実施しています。また、日本国内のみならず世界各国でも多くの安全性試験が行われており、いずれの試験においても皮膚に影響を及ぼすような毒性は報告されず、高い安全性が認められています。試験の一例として「フラーレンを吸い込んだ場合の発がん性」や「毎日食べた場合の人体への影響」といった研究が行われましたが、ともに異常は認められませんでした。

フラーレンは2005年から化粧品として販売を開始しており、すでに10年以上が経過していますが、フラーレンによる皮膚トラブルはあがっていません。現在では1000以上の美容皮膚科に導入され、活用されています。

国内外問わず行われた多くの安全性試験や美容皮膚科への導入実績から、フラーレンは「安全性の高い物質である」と言えるでしょう。

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