ばね指の症状、原因、治療について

更新日:2016/12/09

ばね指の基礎知識

ばね指についての概要を、ドクター監修のこちらの記事で解説しています。ばね指とはどのような症状なのか、発症する原因は何なのか、また、症状に合わせて行われる治療方法とともにまとめています。

腱鞘炎が指で起こった際に症状として現れるのが、ばね指です。こちらでは、ばね指の症状や原因、治療方法など基本的な内容をまとめています。

ばね指の症状

ばね指とは、指をよく使う人に現れやすい症状です。男性にも女性にも起こりますが、傾向としては妊娠中や産後、更年期を迎えた女性に発症しやすいといわれています。

主な症状は、以下の5つがあげられます。

  • 指の曲げ伸ばしに引っかかりがある(スムーズに曲げ伸ばしできない)
  • 曲げようとするとカクンとした衝撃がある
  • 伸ばそうとするとばねが弾けたように勢いよく伸びる
  • 指の付け根部分に腫れや痛みがある
  • 指が一定の角度で曲がったまま伸びない

指を曲げ伸ばしする際に引っかかりを感じたり、ばねが弾けるように急に動くような「ばね現象」が出現したりします。症状がすすむと指を自力で動かせなくなり、もう片方の手で動かさなければならなくなります。痛みや腫れが出現することもあり、ひどい場合は関節が固くなり拘縮(こうしゅく)がみられることもあります。放置しておくと症状が悪化するため、適切な治療を早めに受けることをおすすめします。

ばね指の症状についての詳細は別の記事でまとめています。そちらもぜひ参考にしてみてください。『ばね指の主な症状について』

ばね指の原因

ばね指は指の屈筋腱(くっきんけん)の腱鞘炎により引き起こされます。指の屈筋腱は、滑膜性腱鞘(かつまくせいけんしょう)に保護されており、滑膜性腱鞘が靭帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)というトンネル状の腱鞘の中をスムーズに通ることによって、指が動いています。指を酷使することで腱鞘部分の摩擦が強くなり、炎症が起きます。炎症が起こると、腱鞘が厚くなり、トンネルの中をスムーズに通れなくなり、引っかかりを感じるようになります。結果、指を曲げたり伸ばしたりする際にばねのような反動が起こったり、一定以上動かなくなったりしてしまいます。

指の屈筋腱の腱鞘炎が起こる主な原因は指を使いすぎることです。仕事や家事で指をよく使用する方が発症しやすいといわれています。他にも、女性の場合は出産後や閉経後などホルモンバランスが崩れることで発症しやすくなったり、関節リウマチや糖尿病、または透析をされている方などの病気を患っている方にも多くみられます。

ばね指の原因に関する詳しい情報は、以下の記事でご紹介しています。より詳細を知りたい方は、ぜひそちらも目を通してみてください。『ばね指になってしまう原因とは』

ばね指の治療方法

ばね指を治療する方法は、大まかに分けて保存療法と手術療法の2種類あります。基本的には保存療法を選択することが多く、痛みが改善しない場合や重症の場合に手術療法を行います。

保存療法

保存療法は手術をしない治療法です。患部を安静状態にし、投薬など必要な治療を行うことで症状の改善を目指します。主な治療方法は下記の4つです。

  • 局所の安静や非ステロイド系抗炎症剤の投薬
  • 物理療法(温熱療法)
  • レーザー治療
  • ステロイド注射

症状が軽い場合は無理に手術する必要はなく、必要であれば手指を装具で固定して安静に保ちます。非ステロイド系抗炎症剤を服用したり、温熱療法やレーザー治療などを行い痛みや炎症を抑え、経過をみていく治療方法です。腫れや痛みが強い場合は腱鞘内へのステロイド注射を使用します。症状が改善されない場合や再発をくりかえす場合には、手術となります。

手術療法

手術方法は主に腱鞘切開手術(けんしょうせっかいしゅじゅつ)と内視鏡手術(ないしきょうしゅじゅつ)の2種類です。腱鞘切開手術は患部を直接見て状態を確認できるため、手術中に腱鞘付近の動脈や神経を誤って傷つけることが少なく、炎症部分の状態や合併症の有無も確認しやすいというメリットがあります。内視鏡手術は傷口が小さく短時間で済むため、身体への負担が少ないというメリットがあります。

ばね指の治療方法の詳細については、別のページで解説しています。どのような手順で行われるのか知りたい方は、そちらもご覧ください。『ばね指を治したい!主な治療方法とは』