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ばね指を治したい!主な治療方法とは

更新日:2018/06/14 公開日:2016/08/23

ばね指の治療

ばね指の治療方法についての情報を、ドクター監修のもと、こちらの記事にまとめました。薬剤やリハビリがメインとなる保存療法と、腱鞘の切開による手術療法、治療後の注意点などについて解説しています。

ばね指は、滑膜性腱鞘(かつまくせいけんしょう)や靱帯性腱鞘(じんたいせいけんしょう)が炎症を起こし、厚みが増してしまうことで、腱の動きがスムーズでなくなり、痛みや腫れ、熱感といった症状をともないます。ばね指の症状についての詳細はこちらの記事を『ばね指の主な症状について』、原因についての詳細はこちらの記事を『ばね指になってしまう原因とは』ご覧ください。

ばね指の治療法は、大きく分けて保存療法と手術療法の2種類があります。この記事では、どちらの治療が検討されるか、症状の違いとともに実際の治療内容をご紹介します。

保存療法

保存療法とは手術を行わず、注射や装具を使って行う治療方法のことをいいます。ばね指に対しての保存療法としては、以下の方法があげられます。

  • 局所の安静
  • 物理療法(温熱療法・レーザー治療)
  • ステロイド注射

局所の安静

テーピングやサポーター、装具を用い、炎症している部位に可動の制限をつけることで痛みを和らげ、悪化を防ぎます。その際に適度なストレッチやマッサージを行うとより効果が得られやすくなります。

物理療法

温熱療法やレーザー療法があげられます。

温熱療法
コラーゲンの伸張性を高める効果があります。腱や靭帯にもコラーゲンが含まれているので、加温することでコラーゲンの弾性が高まり、痛みや症状を和らげます。
レーザー療法
温熱療法よりも患部に届きやすく、痛みがある周囲の血液の循環をよくすることで痛みを感じさせる物質を取り除きます。腫れや熱を帯びている状態では炎症を強めてしまうため、注意が必要です。

ステロイド注射

患部に副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)と局所麻酔剤の混合液を注射して症状を和らげます。副腎皮質ステロイドには、炎症を抑える作用があります。ステロイド系の薬剤の連用は副作用などが危険視されているため、一定間隔を空けた2~3度程度の使用に留められます。それでも症状が治まらないときは、手術を検討していく必要があります。

保存療法はいずれも、痛みを和らげたり、炎症を抑えたりする治療です。重度の炎症や痛みがあると、完全に治らないこともあります。使用するステロイド剤の強さなど、薬剤によっても完治率が異なります。

また、同じような状況(指の酷使や血流不良など)に陥れば再発する可能性があります。手術が必要になる状態や再発のリスクを低減させるためにも、指に違和感を覚えたときは早めに医療機関で診断と治療を受けましょう。

手術療法

手術療法とはメスや機器を用いて患部を切開し、処置を施す治療方法のことをいいます。ばね指の手術療法では、以下の2つがあげられます。

  • 腱鞘切開手術(けんしょうせっかいしゅじゅつ)
  • 内視鏡手術(ないしきょうしゅじゅつ)

どちらが検討されるかは、症状の進行具合や選ぶ病院、担当医によって異なります。そのため、手術を依頼する際は自分の望む施術をメインとしている病院を訪ねることをおすすめします。

腱鞘切開手術について

腱鞘切開手術には、従来の切開手術(直視下切開手術)と、皮下腱鞘切開手術があります。

従来の切開手術
実際に切開して腱鞘の様子を直視しながら切開していくため、傷が大きくなってしまいます。しかし、直視しながら行うため、神経や血管などを傷つけず、安全で確実というメリットがあります。
皮下腱鞘切開手術
特殊な形状をした専用のメスを小さな切り口から差し込んで行う手術方法です。術後の痛みが少なく、早い段階で日常生活に復帰することができます。しかし、直視下で行っていないため、血管や神経を傷つけてしまう可能性が少なからずあります。

内視鏡(関節鏡)手術

内視鏡(関節鏡)手術では、数ミリの穴2か所だけの切開で済むため、短時間で済みます。2か所開けた数ミリの穴を皮下でつなぐように一本の管状の器具を通し、内視鏡(関節鏡)で確認しながら小さいメスで患部を切開していく手術です。皮下腱鞘切開手術も、この内視鏡(関節鏡)手術も、どちらも縫合する必要のない小さな傷であることから、日常生活に支障をきたさずに施術を受けられます。

ただし、100%安全であるとはいい切れません。皮下に器具を差し込んで行うことから、ごくまれに神経や腱の損傷、動脈損傷が起こることもあります。その際は痛みやしびれが起こるため、早めに手術を依頼した病院で診察を受けましょう。

手術療法を行う場合も、保存療法があわせて行われます。切開手術をしただけで腱鞘の炎症が解消したわけではないのが現実です。原因となっている日常生活の習慣を改善する必要があります。手の酷使を避ける方法や過ごし方などを検討していく必要があります。詳しくは『ばね指にならないための対策、予防法』の記事をご覧ください。炎症や痛みの改善を行うためにも、保存療法と術後の再発予防が重要です。

また、糖尿病や関節リウマチをはじめとした、別の病気が原因でばね指を引き起こしている場合は、複数の指で発症することが珍しくありません。そのため、症状が現れた指だけではなく、他の指にもばね指が発症する可能性も考え、医師に相談し、適切な治療を受けましょう。

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