おなかのしこりは危険信号!腸重積の診断と検査

更新日:2016/12/09

腸重積の検査・治療法

腸重積は触診で発見されやすいです。触診で腸重積の疑いがあれば、超音波検査や造影剤を使用した直腸造影検査などを行います。腸重積の診断の仕方や検査方法について、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

腸重積は触診で発見されやすいです。早期発見のためにも、少しでも腸重積の疑いがあれば触診を行い、しこりがあれば医師のもとで検査をしてもらいましょう。

腸重積の診断方法

乳幼児の場合、腸重積が発症すると右季肋部、つまり右の肋骨の下部分の近くにソーセージのようなしこりができます。このしこりは発症後24時間が経つと膨らんできますので、触診する際はしこりの大きさにも注意するとよいでしょう。

ただし、成人が腸重積にかかった場合は、このしこりが見られなかったり、小さかったりすることがあります。乳幼児と成人とでは、症状や治療法などさまざまな違いがあるので、しこりが認められないからといって油断は禁物です。

成人の腸重積について詳しくは『赤ちゃんだけじゃない!成人もかかる腸重積』をご覧ください。

腸重積の検査方法

触診によって腸重積の疑いがあった場合、より精密な検査に移ります。最近の検査では、主に超音波が用いられます。以前はX線を使った検査が主流でしたが、放射能の影響を心配する声もあり、現在では超音波による検査が多くなっています。

施設や状況により、すぐに超音波検査が行えない場合は、造影剤を腸に注入する直腸造影検査が施されます。造影剤は、より鮮明に腸の内部を映し出すために用いられます。主に使用されるのは、バリウム、6倍希釈ガストログラフィン、空気、生理食塩水といったものです。従来はバリウムを使用することが多かったのですが、腸が破れてバリウムがお腹の中にもれ、腹膜炎をおこす可能性があるため、最近では6倍希釈ガストログラフィンが主流となっています。ガストログラフィンは、バリウムが投与できない患者にも使用が可能で、消化管内をすみやかに通過するという特徴があります。超音波検査に比べて、直腸造影検査は誤診が少なく、検査後、同じ施設内ですみやかに治療に取りかかれるといったメリットがあります。