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紫外線を浴び続けるとシワが増える理由とその対策

更新日:2016.12.09
公開日:2016.10.14
ドクター画像
この記事の監修者
ブリスクリニック 院長 田尻豊和

紫外線による肌の老化を光老化といいますが、光老化によってもたらされる症状の1つにシワがあります。ここでは、紫外線がシワをもたらすメカニズムや、その対策ついて、ドクター監修の記事で詳しく解説します。

同じ年頃の人に比べてシワが目立つような気がする人は、紫外線によるダメージが原因かもしれません。ここでは、紫外線を浴び続けることでシワが増えてしまうメカニズムと、その対策を解説します。

肌の弾力の源となる真皮

若々しい肌は、弾力があってふっくらとしているものですが、その鍵をにぎるのは肌の真皮という層です。肌はただの1枚の皮ではなく、上から表皮、真皮、皮下組織という3層構造になっています。真ん中にある真皮は、肌組織の大部分を占める肌の本体ともいえる部分です。真皮には丈夫なコラーゲンの線維が網目状に張り巡らされており、それを弾力のあるエラスチンの線維がしっかりとつなぎ止めることで、クッションのように下支えしています。また、真皮には線維芽細胞という細胞も存在しています。線維芽細胞はコラーゲンやエラスチンを新しく生み出すだけでなく、分解酵素を放出して古くなったコラーゲンやエラスチンを分解しており、真皮の成分の新陳代謝を行っています。

紫外線が真皮のネットワークを崩す

紫外線にはUV-AとUV-Bの2種類がありますが、UV-Aは表皮を透過して真皮にまで到達し、線維芽細胞に直接ダメージを与えてコラーゲンやエラスチンを生み出す力を弱めてしまいます。また、紫外線を浴びて活性酸素が発生すると、コラーゲンの線維が切れたり、線維芽細胞からコラーゲンの分解酵素が放出されたりします。その結果、真皮のコラーゲンの量が減少したり、変性したエラスチンが増えたりして、肌の弾力が損なわれてしまいます。

弾力が低下した肌はシワ・たるみができやすい

表情を作ると皮膚が折りたたまれてシワができますが、肌に弾力があればすぐに元に戻ります。しかし、弾力を失った肌は薄く固くなるため、折りたたまれた跡が消えずシワになっていきます。また、肌が弾力を失うと皮膚全体を支えきれなくなるため、たるみも生じます。

光老化によるシワやたるみを予防するには

光老化によるシワやたるみを予防するには、日焼け止め(サンスクリーン剤)を塗り、肌を紫外線から防御することが大切です。日焼け止めというと、天気のよい日に外出するときだけ塗っている人が多いかもしれません。しかし、表皮を透過するUV-Aは雲や窓ガラスも透過するので、天気の悪い日や室内にいるときも油断は禁物です。光老化を防ぐためには、日常的に日焼け止めを塗る習慣をつけましょう。

日焼け止めの選び方、正しい塗り方は、『光老化(紫外線によるダメージ)でシミができるしくみとは?』のページで詳しくご紹介しているので、そちらをご覧ください。

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